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久保がFC東京U-18をJユース杯制覇に導く決勝アシスト 「三冠に一歩近づきうれしい」
相手GKのキックミスから決勝弾をアシスト 「シュートを打とうと思ったけど…」
FC東京U-18のFW久保建英は、19日に行われたJユースカップ決勝のサンフレッチェ広島ユース戦で後半開始から出場すると、2-2で迎えた延長後半7分に決勝点となるDF荒川滉貴のゴールをアシストした。3-2の逆転勝利に大きく貢献し、チームは夏のクラブユース選手権との二冠を達成した。
久保は試合後、クラブを通じてコメントを出した。劇的な勝ち越しゴールは、15歳とは思えぬ落ち着きと判断力の高さがもたらしたものだった。
「(広島のGK)大迫(敬介)選手のゴールキックがたまたまミスという形で僕の足元にこぼれてきた。ファーストタッチでいいところに運べた。ゴールを見たんですが、ここから蹴ったら外してしまうかと思ったので、ドリブルを加えた。そこで詰まってしまったけど、そのまま3人の間に切り込んでシュートを打とうと思ったら、荒川選手が走ってくるのが見えた。後は、パスを出して落ち着いて決めてもらうだけでした」
自らゴールを狙いにいったが、得点の確率が低いと見るやいなや即座に味方へのパスに切り替えた。高いテクニックと視野の広さはもちろん、試合終了が迫る最終盤の局面で落ち着き払ったプレーを披露。この日は試合途中に降った激しい雨の影響から濡れた芝に足を取られるシーンが目立ち、なかなかチャンスに絡むことができなかったが、ワンプレーで試合を決定づけた。
Jユースカップを制したFC東京U-18は、これで今夏のクラブユース選手権との二冠に輝いた。さらに高円宮杯U-18プレミアリーグEASTでも残り3試合の時点で2位につけるなど、三つ目のタイトル獲得の可能性も残している。今季から飛び級で昇格を果たした久保も「今年の目標である三冠という目標が、また一歩現実に近づいてきているので、とてもうれしい」と、さらなるタイトルへの意欲を漲らせていた。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images