主審がレッドカードを“出し忘れる”事件がJユースカップ決勝で発生 警告2枚の選手を退場させず
延長後半に発生した“初歩的ミス” 広島の選手が2枚目の警告も試合終了までプレー
バルセロナ下部組織出身のFW久保建英の決勝アシストで、FC東京U-18が延長戦の末に優勝を決めた19日のJユースカップ決勝で、主審が2枚目のイエローカードを提示したにもかかわらずレッドカードを提示しなかったという問題があった。
サンフレッチェ広島ユースのDF里岡龍斗は、後半7分に最初のイエローカードを受けた。そして延長後半アディショナルタイムに、スペースに抜け出そうとしたFC東京の久保にボールのないところで体を当ててストップしたプレーが反スポーツ的行為と判定され、2枚目のイエローカードとなった。
本来ならここで里岡は退場処分になるべきだったが、主審を務めた宇田賢史レフェリーはイエローカードを提示した後にレッドカードを提示せず、里岡はそのままピッチに残りプレーを継続した。ほどなくしてタイムアップの笛が鳴り、スコアに影響を与えることはなかったが、ラストプレーで広島が同点に追いつくようなことがあれば重大な問題になるところだった。
レフェリーにとっても、10分ハーフの延長戦まで含めた110分間の戦いは過酷なものだが、試合を裁く者としてはあまりにも初歩的なミスと言わざるを得ない出来事だった。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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