川崎MF家長昭博、頭指しジェスチャーは異議? イエロー提示場面に専門家見解「該当するなら反スポーツ的行為」
相手選手と競り合った際の反則判定受け、主審に向かって頭を指さすジェスチャー
スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、6月24日のJ1第18節、浦和レッズ対川崎フロンターレの試合が取り上げられた。川崎のMF家長昭博が、今村義朗レフェリーに対して行ったジェスチャーが議論の対象になった。
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この場面では後半36分、浦和MF関根貴大と競り合った家長がファウルの判定を受けると、今村レフェリーに対して複数回にわたって頭を指さすジェスチャーを行った。これに対して今村レフェリーはイエローカードを提示した。公式記録では、その理由は「異議」とされていた。
ゲスト出演した日本代表MF遠藤航はこのゲームを現地観戦していたという。そして「イエローカードで良いんじゃないですか。ファウル自体へのイエローではないと思うけど、これ(ジェスチャー)をやってしまうと、しかも審判の方を見てやってしまうと、すぐにイエローが出てしまうかなと」と話した。
元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は「異議という理由には違和感があり、該当するなら反スポーツ的行為かなと。退場で見た時には、攻撃的な、侮辱的な、あるいは下品な発言または行動をするとある。頭を触る行為をどう解釈するか。映像を見ると舌も出している。それが反スポーツ的行為の範疇にとどまるのか、レッドカードになるのかは解釈あるいはレフェリーのフットボール観による」とコメントした。
そして今村レフェリーのリアクションについて「すごく攻撃的というか、感情的。毅然さというか、圧というか、怒るならレッドカードではないかと思ってしまう」と話した。
遠藤は「微妙なシーンで家長選手のファウルを取られる場面があって、ちょっと不満そうだった。個人的にも厳しく見えたファウルが何回かあった。これはファウルなんですけど、レフェリングへの不満があったからこそなのかなと。レフェリーの方も試合を通してのレフェリングに妥当性があるのかは、ハーフタイムなどに、ドイツでもそうですけど見返しながら、第4審判ともコミュニケーションを取りながらやって欲しい」と話した。
元国際審判員の深野悦子氏は、「レフェリーはこのジェスチャーを異議と取った。フラストレーションを吐き出した行為を主審が異議と捉えたと理解はできた。このジェスチャーだけを切り取ると、反スポではないか、または侮辱だったら退場ではないかというのも理解できる。私たちはジェスチャーの意味を知っているので、抑えたのかなという気がしなくもない。私自身、レフェリーをやっていた時にこういう(指でメガネを作る)ジェスチャーをされて、その時は異議だと捉えた。あとで侮辱でしょうと言われて、ああ、そうかと。次にあったら退場にしようと思ったが、そのあとはなかった。もしかしたら、ジェスチャーを違う意味で取ったかもしれない」と、経験談を交えて話していた。