浦和対川崎の一発レッド、主審の振る舞いに議論 日本代表MF遠藤航が見解「なんでそんなに怒るんだよと…」

浦和対川崎の退場シーンを検証(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
浦和対川崎の退場シーンを検証(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

川崎MF小塚和季への退場処分を「Jリーグジャッジリプレイ」で検証

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、6月24日のJ1第18節、浦和レッズ対川崎フロンターレの試合がピックアップされ、川崎のMF小塚和季が退場処分になったプレーが取り上げられた。

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 この場面は後半33分、浦和DFアレクサンダー・ショルツが川崎のパスをインターセプトしたところに小塚が対応。ドリブルで前進するショルツの右足に、小塚がスライディングにいった右足の裏が接触。今村義朗レフェリーは瞬時にレッドカードを提示した。

 ゲスト出演した日本代表MF遠藤航はこのゲームを現地観戦していたという。そして「上から見ているとレッドカードは厳しいかなと思ったけど、どこまで足の裏がどこに入っているかがポイント。行き方の印象も良くないと映像を見て感じた。足の甲あたりに入っていると思う。イエローでもおかしくないかなと思った。ドイツでもこういうのはあるけど、ドイツならイエローかなと思った。個人的な感覚としては厳しいかなというのもある。完全につま先から足を伸ばして入っているならイエローかなと思うけど、足がこうなって(足の裏が向いて)いるのが退場の理由かなと」と話した。

 元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は「100%レッドカードとは思わない。当たった瞬間に膝も曲がっているし、コンタクトした瞬間に足も弾かれて離れる。スピードはもちろん、助走の距離もあるけれども、十分に退場と言えるほどの力が加わってはいない。ただ、レッドカードという判断が大きく間違っているとは思わない」とコメント。また、「(判定の)距離が近いと人間は悪い印象を強く感じがち。(プレーの邪魔をしないように)逃げることに意識がいって動いている、かつ近くで見ているために、より悪い印象を取ったのではないか」と話した。

 そのうえで家本氏は今村レフェリーがレッドカードを出す際のアクションについて「そんなに怒らなくても。最近の傾向だけど、感情を出すレフェリーが増えてきた」とコメント。それについて問われた遠藤は「個人的にはなんでそんなに怒るんだよと思うけど、その審判の癖やどういう審判なのかは見る。こういう感情を出す審判なら冷静にコミュニケーションを取りにいく。そのほうが審判の方も話を聞いてくれる。感情を上乗せして選手が行ってしまうとすぐにイエローカードが出てしまう。そこは冷静に選手も審判も判断できるか」と話した。

 また、元国際審判員の深野悦子氏は、「もしイエローカードでこういう怒り方なら、それはもう止めてくれという意思表示かなと感じたので納得だったが、レッドカードだとアンバランスに感じる」とコメントしていた。

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