「浦和のオファーに迷いはなかった」 ポーランド人コーチ、来日への決断経緯を告白
攻撃を担当するポーランド人ジャナスコーチがオンライン会見に対応
浦和レッズは6月26日に定例のオンライン会見を実施。今回はマチェイ・スコルジャ監督ではなく、コーチングスタッフの中でも攻撃を担当するポーランド人のラファル・ジャナスコーチが出席した。「私とマチェイは2006年からずっと一緒に仕事をしている」と話すコーチは、トーマス・トゥヘル氏やユルゲン・クロップ氏の「ファン」と話し、そのサッカーからアイデアを得ているという。
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スコルジャ監督は今季の浦和監督就任にあたり、3人のポーランド人コーチとともにチームに加わった。なかでも攻撃を担当するのがチーム内では「ラファ」の愛称で呼ばれるジャナスコーチ。ほかには守備担当のヴォイテク・マコウスキコーチと、フィジカル担当のヴォイテク・イグナチュクコーチがいる。それぞれ、日本人コーチとコンビを組みながら全体をスコルジャ監督が統括するような体制を取っている。
ジャナスコーチはスコルジャ監督との関係について「私とマチェイは2006年からずっと一緒に仕事をしている。途中、ポーランドのアンダーカテゴリーを率いた3年間を除けばですが」と、かなり長い付き合いだと話す。そして、指揮官のキャラクターについて「非常に野心のある監督で常に成長しようとしている。関わるチームや選手を良くしようと24時間考える。何時間寝ているのか分からないほど。家に帰ってからも電話で翌日の練習の話をすることもある。それが彼の人生で、1日中サッカーのことを考えるのが必要。彼は野心的で勝ちたい気持ちがあるので、自分自身も監督や選手をサポートして頑張りたいし、サッカーに対するビジョンも共通していると思う」と話した。
また、ジャナスコーチはU-19ポーランド代表の監督時代に広島で行われた大会に2回参加したことがあると話し、「良い思い出ばかり。日本のサッカースタイルも好きだった。マチェイと一緒に仕事をしたい気持ち、日本の浦和からのオファーということで迷いはなかった」と、就任するにあたっての決断があったという。
「トーマス・トゥヘル監督やユルゲン・クロップ監督のトレーニングも見に行った」
そのうえで、チーム運営について「分析担当のコーチを含め、我々は常に監督に色々なアイデアを話す。もちろん、監督からも質問が飛んでくる。長時間、ミーティングを行って試合に向けて準備をしているが、その中で出るメンバーのスキルをいかに発揮させるか、力を出させるかという話をしている。コーチングスタッフ内でも色々な意見があって議論になることもあるが、お互いに相手が納得できるような説明をしているし、そのうえで監督が決めている」と話す。そして、自身は欧州でトレーニングキャンプの視察などで見分を広げたと話している。
「チームを見るよりも監督を見ることが多い。ポーランドではサマーブレイクのたびに色々なチームのトレーニングを訪れた。トーマス・トゥヘル監督やユルゲン・クロップ監督のトレーニングも見に行った。この2人の監督のファンだし、ジョゼップ・グアルディオラ監督のスタイルも大好き。そして、彼らはそれぞれ違った方法で練習をやっている。そしてそれぞれの監督がたくさんのタイトルを取っているので、タイトルを取るやり方が1つしかないということではない。練習を見ていて良かったというアイデアは自分に取り入れたりする。ただ、選手も違うので完全にコピーすることはできない。アイデアを持ち帰ることはできる」
スコルジャ監督の右腕的な存在として日本にやってきたジャナスコーチは、このオンライン会見でも指揮官と同様に理路整然とした語り口で言葉を紡いでいた。
(FOOTBALL ZONE編集部)