「幸運と言えるのが…」 FC東京GKスウォビィク、「最も強烈な印象を受けた」Jリーグのアタッカーは?
【インタビュー】FC東京スウォビィクが語る同僚D・オリヴェイラの凄み
FC東京の守護神としてゴールマウスを守る元ポーランド代表GKヤクブ・スウォビィクは、2019年に来日してから計4年を日本で過ごしてきた。J1通算130試合でゴールマウスを守ってきた守護神が、これまで対峙してきたアタッカーの中で最も強烈な印象を抱いたJリーガーは果たして誰なのか。(取材・文=城福達也)
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スウォビィクは2019年に母国ポーランドからベガルタ仙台へと移籍し、Jリーグ初挑戦。3シーズンにわたって絶対的守護神として活躍し、昨季からFC東京の一員となった。新天地でもレギュラーとして出場試合数を重ねている。そんなスウォビィクに、Jリーグで最も強烈な印象を受けたアタッカーについて訊いた。
「仙台時代から、本当にさまざまな素晴らしい選手と対戦してきて、たくさんのシュートを浴びてきたし、失点もしました。それでも、幸運と言えるのが、自分が日本で出会った中で最も強烈なアタッカーなのが、ディエゴ(・オリヴェイラ)だということ。今はチームメイトだから、対戦相手としてシュートを打たれずに済むのはラッキーですね(笑)」
仙台時代に対峙していたブラジル人FWディエゴ・オリヴェイラには、2021年3月21日のリーグ戦でゴールを奪われた経験もある。現在はFC東京で共闘する間柄だが、同僚の立場になったからこそ実感するD・オリヴェイラの持ち味があるという。
「もちろん、すべてのチームに特長を備えたストライカーは在籍しているものですが、その中でもディエゴが突出していると感じるストロングポイントは、得点を奪うだけでなく、フォア・ザ・チームのプレーも高いクオリティーで実践できること。チャンスを生み出すプレーも同等にできるのは、ストライカーとして重要な武器です」
D・オリヴェイラは、得点能力はもちろんのこと、最前線でボールを収めて味方をお膳立てするチャンスメイク能力も際立っている。シュートだけでない選択肢を備えているからこそ、対戦相手の守備陣は対応に迷いが生じ、今度はシュートが生きてくる。スウォビィクは、そんな頼もしいストライカーの存在感に太鼓判を押していた。
また、スウォビィクはJリーグで活躍する日本人選手についても「素晴らしい日本人のアタッカーもたくさんいます。(横浜)F・マリノスや川崎(フロンターレ)を筆頭に、ここ数年間で目覚ましい結果を残しているチームには、やはり違いを生み出すアタッカーの貢献があります」と言及。日本のみならず、母国ポーランドでも実績を積んできた百戦錬磨の守護神を、今後さらに驚かせるアタッカーとして、どのような選手が頭角を現してくるのか注目が集まる。
[プロフィール]
ヤクブ・スウォビィク/1991年8月31日生まれ、ポーランド出身。スパルタ・ザモツリー―スパルタ・オボルニキ―ヤギエロニア・ビャウィストク―ヴァルタ・ポズナン―ヤギエロニア・ビャウィストク―ポゴン・シュチェチン―シロンスク・ヴロツワフ(いずれもポーランド)―仙台-FC東京。J1通算130試合0得点、ポーランド代表1試合0得点。抜群の反射神経で好セーブを連発する頼れる守護神。キックオフ前には、「今日もよろしく。一緒にゴールを守ろう」と思いを込め、ゴールポストやバーを触るルーティンがある。
(城福達也 / Tatsuya Jofuku)