プレミアリーグが中国向けの放映権契約で合意報道 海外向けとしては史上最高額の3年間770億円

英メディア、中国のオンライン配信サービス「PPTV」と合意に達したと一斉報道

 イングランドのプレミアリーグは中国国内向けの放映権契約締結について、同国のオンライン配信サービス「PPTV」と合意に達した。契約期間は2019-20シーズから3年間。およそ7億ドル(約770億円)というメガディールで、海外向けの放映権契約としては史上最高額になるという。英公共放送局「BBC」など複数メディアが一斉に報じている。

 現時点でプレミアリーグから公式発表はなされていないが、PPTV関係者が「BBC」に対して取引を認めた。PPTVは中国の家電量販最大手「蘇寧電器」の子会社が運営している。蘇寧グループはサッカー界にも幅を利かせ、ブラジル代表MFラミレスらを大型補強するなど話題を振りまく中国1部江蘇蘇寧の親会社だ。さらに今年、日本代表DF長友佑都が所属するセリエAのインテルを買収したことでも知られている。

 中国では習近平国家主席主導の下、国策としてサッカーの強化に力を入れている。代表チームは2002年の日韓大会を最後にワールドカップ出場から遠ざかり、苦戦が続いている一方、クラブチームは資金力を生かした“爆買い”で優秀な外国籍タレントをかき集め、前述の江蘇蘇寧や13年にACLを制した広州恒大などが急成長。サッカー界における中国の存在感は日に日に増している。

 日本ではJリーグが「DAZN(ダ・ゾーン)」と2017年から10年間で約2100億円の放映権契約が締結されて話題となるなど、サッカーの放映権ビジネスは今後もさらに拡大していくことになりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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