ウェストハムMFライス争奪戦が激化 王者マンCが獲得に名乗り、移籍の決め手となるのは?
アーセナルは2度のオファーを断られたなかで3度目のオファーを準備
イングランド1部ウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライスは今夏の移籍市場の目玉の1人となっており、ビッグクラブによる争奪戦が必至だ。獲得のポールポジションにつけているのは同1部アーセナルだが、王者マンチェスター・シティが追い上げを見せている。
中盤の強化を目論むアーセナルはライスを今夏のトップターゲットとして定め、すでに2度の入札を行ったが、いずれもウェストハムの合意を取り付けることはできなかった。報道によれば、アーセナルのオファー額は1回目が8000万ポンド(約145億円)、2回目が9000万ポンド(約163億円)だとされていたが、いずれもウェストハムの要求を満たすことはできなかった。
英紙「デイリー・ミラー」によれば、アーセナルはすでに3度目のオファーを準備しているという。ブライトンのエクアドル代表MFモイスセス・カイセドやサウサンプトンのベルギー代表MFロメオ・ラビアといった選手も獲得候補にあるが、それでもやはりライスを本命として交渉を続けている。
しかし、アーセナルがライスにじりじりと歩み寄るなかで、今季の三冠王者シティもライスの獲得に乗り出したことが分かっている。
英公共放送「BBC」のサイモン・ストーン記者は「アーセナルがポールポジションにいるのは明らか」としたうえで、ライス移籍の決め手となるのポイントについて、次のように言及している。
「シティでは成功がほぼ約束されたようなものだが、スカッドの強力さを考えると、適応がスムーズにいかなければ、出場時間を得るのは難しいかもしれない。12か月前の(カルバン・)フィリップスがいい例で、出番は多かったものの、大一番ではベンチだった(ジャック・)グリーリッシュも同じような立場と言えるだろう。アーセナルでは、ミケル・アルテタ監督のプランの中心になり、ウェストハムと同じように、自動的に先発に選ばれるだろう。家族もいるため、移住の必要がないことも決め手となるかもしれない」
ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で欧州のサッカーシーンをリードしているシティであれば、チームとしてタイトル獲得の可能性は非常に高いが、それと同時にポジション争いはより熾烈になるだろう。一方で、アーセナルであれば少なくともスタメンの座は堅いとの見方があり、同じロンドン内での移籍となるために家族への負担も少ないというメリットがある。
約束された成功が待つシティか。それとも先発確実のアーセナルか。ライスがどのような決断を下すのか注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)