ルカク、中東サウジ行きを拒否 チェルシーで「部外者として残る」可能性を伊指摘
アル・アハリから届いたオファーに拒否、本人はインテル残留希望も…
イングランド・プレミアリーグのチェルシーに所属するベルギー代表FWロメル・ルカクは、サウジアラビア1部アル・アハリから届いたオファーに拒否を示し、今季期限付き移籍したイタリア・セリエAのインテルで来季もプレーすることを望んでいるという。しかし、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、その道の険しさを報じている。
ルカクは2021年夏にインテルからチェルシーへ1億1300万ユーロ(約176億円)とされる移籍金で加入したが、最初のシーズンでは負傷も多く不発。特にシーズン後半にはインテルへの復帰願望をメディアで語るなどクラブとの関係も良好と言えなかった。そうした状況を受け、ルカク復帰を望んだインテルとの間で1年間の期限付き移籍が成立するも、チェルシーとの契約は2026年6月まで残っている状況にある。
チェルシーは今夏、年俸の高い有名選手たちについて次々にサウジアラビアのクラブへの移籍話が浮上している。フランス代表MFエンゴロ・カンテはすでにアル・イテハドとの契約が発表され、ほかにもGKエドゥアール・メンディやDFカリドゥ・クリバリ、FWハキム・ツィエク、FWピエール・エメリク・オーバメヤンといった名前がそのテーブルの上にある。レポートでは、「チェルシーはルカクもそこに名前を連ねることを望んでいる」とされた。そして、実際にアル・アハリからはすでに最初のオファーが届いているという。
しかし、インテルで来季もプレーしたいルカクはそのオファーを拒否したとされた。一方で、「サウジアラビアからヨーロッパ中に届いているオファーに匹敵するものが、ミラノから出ることはあり得ない」として、チェルシーがサウジアラビアからのオファーを背にインテル行きを認める金額が拠出されることには絶望的な状況を報じた。その場合について「チェルシーに残りながら、チームのない状態になるリスクがある。チェルシーに部外者として残ることになる」と、構想外でありながらも次の所属先が見つからない状態になる可能性を報じた。
レポートでは「解決策が見つからなければ、サウジアラビアからのオファーを受け入れるしかないかもしれない。しかし、それはインテルという選択肢が完全に消滅したあとだろう」とした。あまりにも高額な移籍金での加入だっただけに、チェルシーも簡単に安い金額で放出するわけにはいかない。ルカクにとって、今夏は苦渋の決断を迫られるタイミングになるのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)