中村も鹿島の試合巧者ぶりを警戒

　攻撃サッカーの中心として躍動するコンダクターはこう語った。その思いを具現化するためには、まずは23日の準決勝でこれまでJリーグの歴史で最も多くのタイトルを勝ち取ってきた勝負強さを持つ、鹿島アントラーズを破らなくてはならない。今季のCSでは、90分を同点で終われば年間リーグ上位の川崎が決勝進出を勝ち取ることになるが、中村は鹿島の強さを警戒してこう語った。

「鹿島も一発勝負の怖さをよく知っている。どれだけ勝つ気持ちで上回れるか。鹿島は試合巧者。一発勝負で何度もタイトルを取っている。僕らが受けに回らず、どれだけ自分たちのスタイルを前に押し出せるか。90分、どれだけ勝利にこだわれるかだと思う。もちろん、最初から引き分けを考えるべきではない」

　最後までこだわるのは、常に1つでも多くのゴールを奪いに行く風間流の攻撃サッカーだ。風間フロンターレの最終章は、クラブ初タイトルの獲得という最高のフィナーレを迎えることができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images