地元記者は本田に2得点のメネズと並ぶMVP評価 「彼にもスタンディングオベーションを」
洗練されたプレーを称賛
ACミランの日本代表FW本田圭佑は、11月30日の本拠地ウディネーゼ戦で後半17分に先制点につながるPKを獲得し、2-0の勝利に貢献した。地元メディアは、その活躍に最高点を与え、「大きなスタンディングオベーションにふさわしかった」と絶賛している。
地元テレビ局「7ゴールドTV」のパオロ・ヴィンチ記者は、エレガントなスーツに身を包んで取材をしていた。自らの瀟洒(しょうしゃ)なイタリアンファッションを、この日のシンプルで洗練された本田のプレーぶりに例えた。
「今日の僕はホンダのようにオシャレだ。本田はとてもよかった。PKのチャンスをつくったし、前半2つの決定機があった。前線への縦パスもあった。1つはマーカーをかわしながらのメネズへのパス。残念ながらシュートは入らなかったが、とてもいいプレーだったと思う。右サイドとしてのプレーも、仕上げのパスもかなり気に入ったよ」
本田は、FWジェレミー・メネズとの好連係をピッチで示した。前半9分には、元フランス代表に決定的なパスを通した。
「本田は知的で、注意深い選手だ。運動量もある。後半ミランにとって、本当に重要な仕事をした。未来のミランにとって、かなり重要な選手に成長できると思う。サン・シーロはメネズにスタンディングオベーションを贈ったが、本田にも同じであるべきだった。彼にも大きなスタンディングオベーションがふさわしかった」
ヴィンチ記者はそう言って「背番号10」に対し、7.5点を与えた。本田の生み出したPKと、後半30分にドリブルから強烈な追加点を決めたメネズと並ぶMVP級の評価となった。
一方、ポルトガルのスポーツ紙「ボーラ」のエリオ・アリエンティ記者は本田に合格点の6.5点を与えた。
「前半は本田もとてもよかったし、前半ミラン全体が素晴らしいゲームをした。本田もチームに貢献していた。点こそ決めなかったが、素晴らしいプレーだったと思う」
ミランというチームの機能性の高さとともに、本田自身のプレーのクオリティーもたたえていた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images