三笘薫の“新相棒”探しへ 森下&伊藤洋が示した互いの良さ&好連係…左SBの最適解に迫る

森保ジャパン、左サイドコンビの最適解は?【写真:徳原隆元 & 高橋 学】
森保ジャパン、左サイドコンビの最適解は?【写真:徳原隆元 & 高橋 学】

エルサルバドル戦では森下、ペルー戦では伊藤洋輝と組んだ

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング20位)は6月20日、キリンチャレンジカップ2023でペルー代表(同21位)と対戦し、4-1で快勝した。2試合連続で先発出場したMF三笘薫(ブライトン)は、それぞれ左サイドバック(SB)のDF森下龍矢(名古屋グランパス)と、DF伊藤洋輝(シュツットガルト)とコンビを組んだ。2試合のなかで見えた“最適解”に迫る。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

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 スタジアムが三笘のプレーに沸いた。ボールを持てば観客が期待し、ドリブルで、クロスで魅了した。1-0の前半37分、MF鎌田大地(フランクフルト)のパスを受けると、相手をフェイントでかわしてシュート。ゴールに突き刺さると、後半18分には逆サイドへ走り込んだMF伊東純也(スタッド・ランス)の得点を相手DFの股抜きパスでアシストした。

「(得点は)カットインでとりあえず枠内という意識で打った。ちょっとボールがズレたところで難しかったけど、運が良かった。(アシストは)最初は浮き球を考えたけど難しかった。うまく、股が開くかなというところで狙い通りだったけど、冷静に決めてくれて良かった」

 この日はフル出場。これまで何度か共闘経験のある左SBの伊藤とは今までで一番いい連係を見せていた。伊藤がオーバーラップする回数を抑え、スペースを空けることで三笘もドリブルで攻め上がることができた。三笘自身も「(これまでの代表活動では)ドリブルだけになってしまうこともあったので、クロスを交えて連係も使いながら。(伊藤)洋輝が後ろで待ってくれたので、2人を引き付けてクロスも狙っていた」と、手応えを得た。

 エルサルバドル戦では、三笘は練習で繰り返していた動きを体現した。自身は中央に入っていき、森下が追い越す動きを見せる。旗手は1つ下がってスペースを空ける。そんな連係を見せていた。森保監督もうまく入れ替わりながら厚みのある攻撃を繰り出すことについて、「基本的なポジションはありながらも、流動的にローテーションを使いながら戦うところはトレーニングでもやっていて、ミーティングでも確認していた」と話していた。

 三笘は2試合連続の先発出場。3月から4試合連続のスタメンを飾った。ブライトンでも結果を残し、日本代表の中心に上り詰めた三笘を生かす左SBの相棒探しは課題でもあった。だが、森下、伊藤とそれぞれが良さを発揮し、短い練習期間で“生かし方”を導き出した。

 次は9月に行われるドイツ戦。今回の2試合以上に支配される時間帯が多くなるだろう。三笘の相棒アピール合戦はさらに継続され、“最適解”を追い求めるのには打って付けの相手となるはずだ。

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