森保ジャパン第2次政権、日本代表OBが「結果が変わってくる」と評価した“生命線”2人は?
【専門家の目|栗原勇蔵】伊東は攻撃だけでなく切り替えの早さを生かした守備も評価
森保一監督率いる日本代表は、6月20日に行われたキリンチャレンジカップのペルー代表戦で4-1と快勝した。両サイドでスタメン出場したMF伊東純也(スタッド・ランス)、MF三笘薫(ブライトン)が攻撃を牽引したなか、元日本代表DF栗原勇蔵氏は「伊東と三笘が日本の生命線」と第2次政権も主軸だと見立てている。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)
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両サイドに伊東と三笘、1トップにFW古橋亨梧(セルティック)が入ったペルー戦は、前半22分にDF伊藤洋輝(シュツットガルト)の先制ゴールで幕を開け、同37分には三笘が追加点を奪う。
2点のリードを奪って迎えた後半、同18分に三笘との連係から伊東、同30分には途中出場のFW前田大然(セルティック)がプレスからゴールを挙げ、最終的に4-1で勝利した。
元日本代表DF栗原氏は、右サイドで何度も突破を仕掛け、高精度のクロスも挙げていた伊東に関して「伊東は動きにキレがあるし、切り替えも早くて、守備でも貢献していた。攻守においてチームに与える影響は大きかったと思います。相手も点を取りに行かなればいけないとなれば、やっぱりオープン(な展開)になる。そのなかで、キレ味勝負は日本のほうが上でしたね」と、30歳のアタッカーを高く評価した。
また、この日、2人で計2得点1アシストを記録した伊東と三笘のコンビに対しても、「伊東と三笘が日本の生命線。そこでどれだけ相手を制することができるかで日本の結果が変わってくると思う」と語り、第2次政権でも2人が攻撃の中心になるのは間違いないと見立てていた。
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。