11年前のS・ラモスを彷彿? スペイン代表DFの美しい“パネンカ”が反響拡大「スペインを頂点に返り咲かせた」

パネンカでPKを成功させたダニ・カルバハル【写真:ロイター】
パネンカでPKを成功させたダニ・カルバハル【写真:ロイター】

カルバハルのPKシーンに海外メディアも反応

 スペイン代表は現地時間6月18日、UEFAネーションズリーグ(NL)の決勝でクロアチア代表をPK戦の末0-0(PK:5-4)で破り大会初優勝を果たした。PK最後のキッカーとなったDFダニエル・カルバハル(レアル・マドリード)の“パネンカ”が、「セルヒオ・ラモスをどうしても思い出させる」と話題を呼んでいる。

 クロアチアの堅守が目立ったゲームは0-0のまま90分で決着がつかず、延長戦にもつれ込む。お互いチャンスは作ったものの、ネットを揺らすことはできず勝負はPK戦へ突入。GKウナイ・シモンの2本のシュートストップもありスペインが栄光を勝ち取った。

 スペインのPK最後(6人目)のキッカーを務めたカルバハルは、GKドミニク・リバコビッチ相手にふわりとボールを浮かせる“パネンカ”でネットを揺らした。スペイン紙「AS」でも「マドリディスタは、代表チーム史上最多キャップ数(180)を誇るセルヒオのお気に入りのPKを思い出した」とこの一撃に脚光を当てている。

「カルバハルはパネンカ風のPKで試合を決着。このPKは、シニアキャップ数が180と最も多い選手、セルヒオ・ラモスがユーロ2012の準決勝、ポルトガル代表戦で、イタリアとの決勝戦を制する前に決めたものをどうしても思い出させる」

 すでに代表引退を発表しているDFセルヒオ・ラモス(パリ・サンジェルマン)は、長年スペイン1部レアル・マドリードの守備の要として活躍。そんな代表キャップも180を誇ったベテランは、欧州選手権(EURO/ユーロ)2012の準決勝ポルトガル代表戦のPKでパネンカを披露している。

 レアルでともに戦ったカルバハルの“パネンカ”を「スペインを頂点に返り咲かせた」とレポートした「AS」紙。大舞台でやってのけた冷静な一撃への反響はまだ止みそうにない。

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