浅野拓磨は立ちはだかる試練に「焦ってもどうにもならない」 上田&古橋ゴールで求められる結果「相手に負けない」
浅野拓磨はペルー戦で途中出場すると見られる
森保一監督率いる日本代表は6月18日に吹田市内で、キリンチャレンジカップ・ペルー代表戦(20日/パナソニックスタジアム吹田)に向けて練習を行った。非公開から急遽公開練習となり、紅白戦などを実施。エルサルバドル代表戦と同様にシステム「4-1-4-1」を採用すると見られ、先発組にはMF三笘薫(ブライトン)やMF伊東純也(スタッド・ランス)、FW古橋亨梧(セルティック)らが入った。FW浅野拓磨(ボーフム)はスーパーサブとして起用されることが濃厚で、試練の一戦となりそうだ。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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紅白戦でサブ組の1トップに入った浅野。エルサルバドル戦では、途中出場で右ウイングを務めたが、ペルー戦でも再びスーパーサブとしてゴールを狙う役割を与えられそうだ。
エルサルバドル戦では、FW上田綺世(セルクル・ブルージュ)に代表初ゴールが生まれ、古橋も途中出場ながらセルティックで磨いた消える動きから得点した。今回、FW前田大然は練習で左ウイングに入っていることが多いため、浅野のみがゴールできていない状況だ。
「焦りはないけど、常に僕自身はゴールという結果でチームに貢献しないといけない気持ちはある。そこは求め続けながらも、焦ってもどうにもならない。まずはチームのために何ができるか。ゴールできなかったけど、意識しながらピッチには入れた。ただ数字が出ないと評価にはあまりつながらない。やるべきことは集中して相手に負けないこと。球際などもまだまだやれると思う。そこを続けていければゴールも自然と近づくと思う」
エルサルバドル戦で務めた右ウイングでは、「使ってもらったことをポジティブに捉えている」という。特に前線はどのポジションでもプレーすることができなければいけない。浅野自身も「自分の幅を広げるため、代表で生き残るためにも必要」と感じている。
次はペルー戦。南米の強豪相手だ。ここでゴールしなければ、1トップ陣の中では、出遅れた印象が残ってしまう。カタール・ワールドカップ(W杯)でも出た勝負強さを発揮し、得点することが求められる。
「攻撃陣としては(ペルーは)スペースがあると感じるので、前の選手はついていかないといけない。相手が間延びすれば今の日本はテクニックある選手がたくさんいるので強みが出る。ボール奪った瞬間や相手のラインが高いところへの動き出しは狙っていかないといけないし、ボールの出し手も意識をしないといけないと思う」
これまで何度もさまざまな声を結果ではねのけてきた浅野。1トップの熾烈なポジション争いを勝ち抜くために、再び自身の思いを体現するはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)