清武が手応えを得た新世代の“化学反応” 志願の先制PKは「自分にとって本当に大きな1点」
「若いメンバーで自由にやろうと…」
「若いメンバーが前線にいるということでそこまで緊張せず、形にとらわれず自由にやろう、と思いました。(久保)裕也もいい動きをしていましたし、(原口)元気はまた点を取って、サコ(大迫)のところでもボールが収まりましたし。これがいいバリエーションになればと」
初スタメンとなった久保こそ堅さが見られたものの、大迫のポストプレー、W杯最終予選4試合連続ゴールを達成した原口の突破力、そして清武のゲームメーク能力とそれぞれの持ち味を発揮した。その“化学反応”を、清武は言葉を選びながらこう話した。
「新しい選手が入ることによってチームが活性化する。そのなかで、うーん……スタートで出た選手が難しいこともあるし、後から出る選手が結果を出すこともあるし、チーム全体で戦う試合なんだなと感じました」
自分たちの世代が突き上げることによって、日本の力を押し上げる――ホームで首位サウジアラビアに勝利し、その後行われたタイ対オーストラリアが2-2のドローに終わったことにより、日本はグループ2位へと浮上した。初戦でUAEに1-2と敗れ逆風のなかでスタートした最終予選だったが、その後は3勝1分と持ち直し、ハリルジャパンには追い風が吹きつつある。清武らが新たな中軸になることで、チームは生まれ変わろうとしているのかもしれない。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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