「俺ら結果を出せないと終わりだから…」 サウジ戦先発の大迫、同世代の清武と決死の覚悟で共闘

11日のオマーン戦に続き、2試合連続で先発出場 際立ったポストプレーで勝利に貢献

 日本代表FW大迫勇也は2-1で勝利した15日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のサウジアラビア戦に先発出場した。約1年半ぶりの代表復帰を果たし、大一番で起用された26歳は、この試合でインパクトを残せなければ次はないという決死の覚悟でピッチに立っていたようだ。

 2得点を挙げた11日のオマーン戦に続き、この日も最前線で先発出場した大迫。サウジアラビアを相手に卓越したポストプレーで攻撃の起点となり、レギュラーにふさわしいプレーを披露した。ロンドン五輪世代でも共闘し、オマーン戦で2アシストを受けたMF清武弘嗣とのスムーズな連係について「キヨくんといい距離でできたので、これを続けること。さらに、もっともっと相手に脅威を与え続けたい」と手応えを語っている。

 2人揃って代表のレギュラー争いの筆頭候補に名乗りを挙げたが、試合前には「俺ら(結果を出せないと)終わりだから、ここでやらないと駄目だろうと話をしていた」と互いに危機感を募らせていたという。負ければW杯が遠のくこのサウジアラビア戦はチームとしても個人としてもそれだけ大きな意味を持つ一戦だったということだろう。

「監督も思い切った采配をしたと思う。僕が監督だったらこんな采配はできないかなと思うような采配をしてくれたので、そこに応えるべく俺たちが頑張らないとな、という思いでした」

 ゴールこそ決められなかったが、強さと巧さを兼備した大迫のポストプレーは際立っていた。DFを背にしてもボールを失うことなく、何度もチャンスを演出して会場を沸かせた。その活躍ぶりは、待望の新ストライカー誕生を予感させるものだった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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