「GKを見ながら冷静に蹴れた」 PK弾の清武はサウジ撃破に「チーム一丸となって戦えた」と手応え

自ら獲得したPKで先制弾 「キリンチャレンジカップで逆側に蹴ってたんで」

 日本代表を窮地から救う大事なPKを、中盤のコンダクターが冷静に決めた。日本代表MF清武弘嗣(セビージャ)は2-1で勝利した15日のロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選サウジアラビア戦でPKを獲得し、自ら決めた背番号13は「チーム一丸となって戦えた」と大一番を振り返った。

 緊迫した展開のなか、0-0で推移した前半43分のことだった。大迫のポストプレーから清武、久保とつながり、中央に折り返したボールを清武がシュート。これをブロックした相手MFアブドゥルマレク・アルハイブリのハンドと判定され、日本にPKが与えられた。相手選手の抗議などもあり嫌な雰囲気に包まれたが、キッカーを自ら務めた清武はPKをゴール左に決め、1-0と先制に成功した。

「キリンチャレンジカップで逆側に蹴ってたんで、GKを見ながら冷静に蹴れてよかったです」

 このように振り返った。日本は試合終盤に失点したものの、1点差を守り切って勝利。膠着した展開にも焦れずに戦い抜き、勝利に手応えをつかんだようだ。

「チーム一丸となって戦えたので、それが一番良かったと思います。難しい試合だったんですけど、チームがバランスよく攻守をできました」

 サウジアラビアにはいまだ得失点差で上回られているものの、勝点では並ぶ形となった。「まだまだ試合は続くので来年に向けて頑張っていきたいと思います」と気を抜いた様子はない。最終予選はちょうど半分の5試合を終えて折り返したが、すでにその視線は後半戦に向けられていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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