元代表DF闘莉王、日本FWに「動きが遅い」 連続オフサイド場面に見解「大迫だったらやれている」

日本代表の上田綺世【写真:Getty Images】
日本代表の上田綺世【写真:Getty Images】

エルサルバドル戦を生解説、上田綺世の動きに持論

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング20位)は6月15日、キリンチャレンジカップでエルサルバドル代表(同75位)と対戦し、6-0で大勝。元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は自身のYouTubeチャンネル「闘莉王TV」でこの試合を生解説したなか、後半に連続オフサイドとなったFW上田綺世の動きに持論を述べた。

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 第2次森保ジャパン発足後、初勝利を目指した日本は、4-1-4-1システムを採用。1トップにFW上田綺世、左右のウイングにMF三笘薫、MF久保建英、インサイドハーフにMF堂安律とMF旗手怜央を配置した攻撃的な布陣で臨んだ。

 すると開始1分、左サイドで獲得したフリーキックの場面で久保の正確なキックからDF谷口彰悟が頭で合わせて先制。さらにその3分後には、敵陣ゴール前でボールを奪った上田がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得する。これを上田自らが冷静に沈め、開始わずか4分で2-0とした。

 前半25分には三笘のラストパスから久保、同44分には三笘のシュートがGKに弾かれたこぼれ球を堂安が押し込み、前半を4点リードで折り返す。後半も攻撃の手を緩めなかった日本は後半15分、ハーフタイム明けから出場のFW中村敬斗が5点目、同28分にはMF相馬勇紀からの右クロスをFW古橋亨梧が頭で合わせて6点目を決めた。

「闘莉王TV」でこの試合を生解説した闘莉王氏は、上田の動き出しに厳しい目を向ける場面があった。後半6分、敵陣へ攻め込んだ日本は堂安のシュートをGKが弾いたこぼれ球を上田がフィニッシュ。ゴールかと思われたがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)チェックの末、上田がオフサイド判定に引っ掛かり、得点は取り消された。

 上田はさらにその直後、MF旗手怜央のスルーパスに反応し、最終ラインから抜け出してシュートまで持ち込んだ場面があったが、ここでもわずかにラインを出ていたため、闘莉王氏は「まず動きが遅い。自分が(パスを)もらえる手前の動作が遅い。だからオフサイドになったりする。一流の選手だったら前もって動いている」と見解を述べた。

 さらに「オフサイドポジションから戻って来るのも遅い。そういうところのレベルが上がらない、日本のFWは。これが大迫(勇也)だったら間違いなくやれている」と厳しく指摘。動き出しに関して上田自身も試合後、「オフサイドになるのは悔しい。修正したい」と反省を口にしたように、闘将自身も動きの質の向上を求めていた。

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