エルサルバドル監督、6失点大敗の日本戦に失意 「最初の3分間で展開がほぼ決まってしまった」

エルサルバドル代表を率いるウーゴ・ペレス監督【写真:徳原隆元】
エルサルバドル代表を率いるウーゴ・ペレス監督【写真:徳原隆元】

ウーゴ・ペレス監督は「結果の責任は私にある」とコメント

 日本代表は6月15日、国際親善試合でエルサルバドル代表と対戦して6-0で勝利した。前半4分の時点で日本の2点リードかつエルサルバドルが10人になる状況で、ウーゴ・ペレス監督は「最初の5分ですべて決まってしまった」と話した。

 試合開始からわずか1分、左サイドでMF三笘薫がドリブル突破でファウルを受けてフリーキックを獲得すると、キッカーは久保。左足での正確なクロスが入るとゴール前でDF谷口彰悟がヘディングで決めての先制点になった。さらに相手のキックオフ直後、最終ラインにバックパスをした相手に久保とFW上田綺世でプレスをかけると、相手がコントロールミス。これを上田が奪うと、ペナルティーエリア内で相手DFロナルド・ロドリゲスが上田を抱え込むように倒してファウル。PKとレッドカードの判定で、相手が10人なった上にPKを上田が決めて前半4分で2点リードを奪った。

 このような状況をペレス監督は「できるコメントは多くない。最初の3分間で展開がほぼ決まってしまった。立て続けに2点目を奪われて退場になった。日本は非常に高い能力の選手が揃っている。ビハインドで数的不利で試合をできるような相手ではなかった。結果の責任は私にある。選手は最後まで戦ってくれた。称賛すべきで、前半終了後に選手にも伝えた。こういうこともサッカーでは起こりうるが、日本相手にこうなるとは想像していなかった」と話した。

 その後は日本がボールを完全に制圧する展開になったが、ペレス監督は「ボールを大事にしてポジションを高め、本当は今日もハイプレスで日本をフリーにさせない試合展開を考えていた。ただ0-2になってしまうと難しかった。戦い方を変えざるを得なかった。本来はロングボールをうしろから蹴るのではなく、ハイプレスとビルドアップをすることを目指している」と話す。しかし、「今日は、最初の5分ですべて決まってしまった」と、お手上げ状態だった。

 ほぼ試合時間のすべてを10人で過ごした試合を終え、ペレス監督は「日本は素晴らしい形でサッカーの強化に取り組んでいる。整った、清潔で、人々も敬意を持って接してくださる素晴らしいところだと感じた。ありがとうございました」と話すと、記者会見場の報道陣からは拍手もあった。このあと、エルサルバドル代表は20日に韓国と国際親善試合を戦う。指揮官は「まずは前に進む。まだアジアで1試合残っている」と、気持ちを切り替えていた。

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