開始早々の一発レッドで有的不利に、まさかの6失点で完敗

　森保一監督率いる日本代表（FIFAランキング20位）は6月15日、キリンチャレンジカップでエルサルバドル代表（同75位）と対戦。6-0のゴールラッシュで大勝した。敗れたエルサルバドルとしては、開始早々の一発退場劇が大きく響く形となり、母国紙は「エルサルバドルにはあまりにも酷」と、大敗を伝えている。

　エルサルバドルは4-1-4-1の攻撃的システムを採用した日本に押し込まれ、開始1分にMF久保建英のフリーキックからいきなり失点。さらに追い打ちをかけたのが直後のプレーだった。自陣ゴール前でFW上田綺世にボールを奪われたDFロナルド・ロドリゲスが上田を倒してしまいPKを献上する。

　このプレーに対してイギリス人のアンドリュー・マドレイ主審は決定的得点機会の阻止でロドリゲスにレッドカードを提示。まさかの展開でエルサルバドルはその後、数的不利を被る形に。このPKを決められると、前半の間にさらに2失点を喫し、劣勢の流れが続いた後半も2失点と、終わってみればまさかの6失点となった。

　エルサルバドル紙「elgrafico」は、開始早々の一発退場劇について「ロドリゲスはエルサルバドルの試合を困難にした」とミスを糾弾。「ウーゴ・ペレス監督率いるチームを1人減らし、日本がミスを犯さないようにするには、エルサルバドルにとってあまりにも酷だった」と、お手上げだったと伝えている。

　一発退場でチームを苦しくしてしまったロドリゲスについては「日本での夜は忘れられないものとなった。彼はマークを外し、PKを犯して退場となり、ゲームを複雑にしてチームに選択肢を与えなかった」と、戦犯となったことを厳しく指摘していた。