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モドリッチは「このチームの真のリーダー」 オランダ戦でMOM選出、37歳司令塔が示した存在感
延長戦の末にオランダ相手に4-2で勝利
クロアチア代表は現地時間6月14日にUEFAネーションズリーグ(UNL)の準決勝でオランダ代表と対戦。延長戦の末に4-2で勝利を収め、決勝戦へと駒を進めた。37歳のMFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)はダメ押しの4点目をペナルティーキック(PK)で決めるなど出色のパフォーマンスを披露し、マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出された。
試合は激しい点の奪い合いとなった。前半34分にオランダがFWドニエル・マレン(ドルトムント)の得点で先制。対するクロアチアは後半10分にモドリッチが倒されて得たPKをFWアンドレイ・クラマリッチ(ホッフェンハイム)が決めて同点とした。
後半27分にクロアチアはMFマリオ・パシャリッチ(アタランタ)が勝ち越しゴールを奪う展開となったが、オランダも粘りを見せて終了間際の同アディショナルタイム6分にMFノア・ラング(クラブ・ブルージュ)がネットを揺らした。2-2で試合は延長戦に突入する。
しかし、エクストラタイムで強さを発揮したのはクロアチアだった。延長前半8分、途中出場のFWブルーノ・ペトコビッチ(ディナモ・ザグレブ)がミドルシュートを叩き込んで勝ち越しに成功すると、延長後半11分にはこの日2度目のPKをモドリッチが成功させ、試合を決めた。
4-2でオランダを下したクロアチアは決勝に進出。現地時間6月18日の決勝戦ではイタリアとスペインの勝者と激突する。
正確なパスで攻撃のリズムを作り、自ら得点に絡んだモドリッチはこの試合のMOMにも選出されている。そして、UEFA公式サイトの寸評では「全体的に素晴らしいパフォーマンスだった。彼はこのチームの真のリーダー。彼はプレーのリズムをコントロールしていた。彼のフットボールインテリジェンスは驚くべきものだ」と絶賛されていた。
また、モドリッチのコメントも掲載されている。37歳となった今もなおピッチで輝きを放つ司令塔は「僕らは自分たちが望んでいた素晴らしい試合をすることができた。最初の20分はそうではなかったかもしれないが、時間が経つにつれてどんどん良くなっていた」と尻上がりに調子を上げたチームの戦いを称えていた。
「クラマの得点のあと、僕らのパフォーマンスは最大限まで引き出され、本当に素晴らしい試合をした。最後の最後で失点してしまったのはよくないが、延長戦で再び僕らのキャラクターを示すことができた」
2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)で準優勝、そして昨年末のカタールW杯でも3位入賞を果たすなど近年のメジャートーナメントで躍進が続くクロアチアがUNLで初の決勝進出を果たした。キャプテンとしてチームを牽引するモドリッチは、その手でトロフィーを掲げることができるだろうか。決勝戦でも活躍が期待される。