第2次森保ジャパンの新たな目標は「W杯ベスト8→優勝」 チームに浸透する高き意識「選手がてっぺんにしないんですかと…」

日本代表を率いる森保監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本代表を率いる森保監督【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

15日にエルサルバドル戦、第2次森保ジャパン初勝利なるか

 森保一監督率いる日本代表は6月15日にキリンチャレンジカップ・エルサルバドル戦に臨む。布陣は4-1-4-1でスタートし、MF三笘薫(ブライトン)やMF久保建英(レアル・ソシエダ)らが先発を務めると見られる。そのなかで、指揮官はMF遠藤航(シュツットガルト)主将の下、目標を新たに世界一に定めて戦っていくことを明かした。ベスト8ではなく、日本の目線はすでに上を向いている。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞)

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 14日に行われた試合前日会見のなかで、森保監督は前日13日に公開された紅白戦のメンバーがエルサルバドル戦で先発することを示唆。4-1-4-1のシステムでGK大迫敬介、DF森下龍矢、板倉滉、谷口彰悟、菅原由勢、中盤にMF守田英正、堂安律、旗手怜央、三笘薫、久保建英、1トップにFW上田綺世が入ると見られる。

 第2次森保ジャパンの始動となった3月には1分1敗で勝利を挙げられなかったなか、今回は初勝利を目指す。6月の合宿で主将に任命された遠藤は「ワールドカップ(W杯)で優勝することを考えてみんなに行動してほしい」と要求。森保監督としても「世界一を目指して戦うというところはチームとして共有しているところ。まだベスト16の壁を破っておらず、ベスト8以上に行けていないが、ベスト8は目標ではなく優勝。世界一を目指しながら今のレベルアップをしていく」と、選手とビジョンを合わせた。

「現実としてカタールW杯ではベスト16でPKで敗れたが、我々にも勝つチャンスがあった。まだまだ学ばなければいけない、力をつけなければいけないこともあるけれど、夢が夢ではなく、(WBCで指揮を執った)栗山(英樹)監督の言葉を借りれば『夢は正夢にできると思っていい』。選手たちも2050年までに優勝をということであれば、それを取っ払って今狙っていく」

 WBCで世界一に輝いた栗山監督の姿は森保監督の目にはっきりと焼き付いているのだろう。改めて声にすることで、チームの団結力も増していると指揮官は感じているようだ。

「最高のレベルアップをやっていこうということで話をさせてもらっているし、選手たちも3月の活動の時に『目標をてっぺんにしないんですか』と言ってきた。私だけが言うのではなく、プレーしている選手たちがそう思ってくれるのはより嬉しい。みんなで高みを目指して戦っていける喜びを選手たちに与えてもらった。選手たちも、(遠藤)航が話したことはほかの選手も同じことを話すと思うし、ヨーロッパで活躍している選手は5大リーグの世界のトップで戦っている。選手個々としても一番を目指してやっていくのはある意味普通だというのを言葉にしてくれていると思う」

 カタールW杯でドイツやスペインを倒した。一方で、現実も突き付けられた。自分たちで主導権を握り、勝利を手にする。そして目標はより高い位置へと引き上げられた。それほど選手の意識が高まっている。

 第2次政権となり、森保ジャパンはまた変わろうとしている。その第1歩がエルサルバドル戦になりそうだ。

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