中国メディアが苦戦するハリルJの状況を危険視 「ワールドカップ連続出場記録が危機的状況」
中国代表の絶望的な状況を差し置きながらも、日本代表を「不安定」とレポート
日本代表は15日にロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で本拠地サウジアラビア戦を迎えるが、グループB組3位でW杯自動出場圏外となっているハリルジャパンを「不安定」と指摘し、「W杯連続出場記録が危機的状況」と中国メディアが危険視している。中国紙「上海日報」が報じた。
中国はアジア最終予選のグループA組でわずか勝ち点1という危機的状況で、2006年ドイツW杯でイタリア代表を優勝に導いたマルチェロ・リッピ監督を招聘。奇跡の本大会進出に苦闘している。
「我々の目的なW杯出場。奇跡を達成できることを願う」と、名将自身も中国にとって二度目のW杯出場が奇跡と認めている。その一方で、記事ではアジア強豪国の現状を分析。最終予選B組のハリルジャパンのパフォーマンスについて、中国代表の絶望的な状況を差し置きながらも「不安定」とレポートしている。
「ロシア2018での自動出場権を手にできるのは、両グループのトップ2チームのみという状況で、日本はグループB組で3位となっている。グループ首位のサウジアラビア相手の勝利の重要性が高まっている。日本はW杯過去5大会に出場しているが、バヒド・ハリルホジッチ監督の下で不安定なパフォーマンスを見せており、W杯連続出場の継続が危機的状況になっている」
2011年アジアカップ優勝などフットボール界の盟主の座にかつて君臨した日本代表だが、チームを長らく牽引してきたACミラン本田圭佑、ドルトムント香川真司、インテル長友佑都ら欧州組は、クラブでベンチ要員やカップ戦要員となり個々のパフォーマンスも低下している。アジアのライバル国も日本代表に差している暗い影を察知しているようだ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
田口有史●写真 photo by Yukihito Taguchi