山口が久保の“ゴールへの鋭い嗅覚”を高く評価 「一番はゴール前に飛び込んでいくところ」
11日のオマーン戦で約4年8カ月ぶりの招集となった久保がA代表デビュー
日本代表MF山口蛍(C大阪)は、11日の国際親善試合オマーン戦で念願の代表デビューを飾ったFW久保裕也(ヤングボーイズ)がストライカーとして重要な資質を十分に備えていると見ているようだ。スピードや裏に抜ける巧さにも注目が集まる久保について、「一番はゴール前に飛び込んでいくところ」とゴールへの鋭い嗅覚を最も高く評価している。
日本代表は11日にカシマスタジアムでオマーンと対戦。およそ1年半ぶりに代表復帰を果たしたFW大迫勇也(ケルン)の2得点やMF小林祐希(ヘーレンフェーン)の代表初ゴールなどで4-0と快勝した。この試合では約4年8カ月ぶりの招集となった久保がA代表デビューを飾った。
リオ五輪世代のFWでは、いち早くFW浅野拓磨(シュツットガルト)がデビューを果たしていた。抜群のスピードを持つ浅野のインパクトは大きく、アーセナル移籍で大きな注目を集めているが、山口は「裕也もスピードがあるし、飛び出しもある」とスイスで着実に実績を残して5年越しでA代表のピッチに立った久保のプレーに好印象を抱いたようだ。点取り屋として大事な要素を備え、献身的なプレーもできると称えている。
「一番はゴール前に飛び込んでいくところだと思うし、クロスに飛び込んでいくっていうのはすごく大事なことだと思うので、それを裕也は持っていると思いますけどね。守備も頑張るし」
久保についてはバヒド・ハリルホジッチ監督も「久保はより爆発的でスピードもある。DFの裏も狙うことができる」と名指しで称賛している。復活を果たした大迫や、実績では他の追随を許さないFW岡崎慎司(レスター)などFWの争いは熾烈だが、指揮官やチームメートからもその能力はお墨付きだ。W杯出場権獲得に向けて絶対に負けられない15日のサウジアラビア戦では、真価を発揮する機会が訪れるだろうか。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
田口有史●写真 photo by Yukihito Taguchi