データが実証する「本田外し」の妥当性 日本代表のパスワークへの関与は全盛期の“20%”に低下
本田の敵陣でのプレー数が明らかに減少
この図は、1トップと2列目3人で構成された前線4選手のプレー位置、すなわち「どこで」プレーしたかを示した図だ。大迫はプレー数を示すドット(点)が少ないが、ミドルゾーンで起点となり、最終的にはペナルティーエリア内でのプレー数が多いことが見て取れる。清武はペナルティーエリア内でのタッチ数は少ないものの、相手陣内で幅広く関わっていることが分かる。齋藤は左サイド高い位置での関わり、本田は右サイドのミドルゾーンでの関わりが目立つ。
本田に関しては、代表の試合では、サイドに張っているというより、自らのサイドをベースにしながらもピッチ全体でプレーする印象、ペナルティーエリア内でプレーしていた印象があるので、改めて過去の試合におけるプレー位置とを比較してみた。
1トップでプレーしたオーストラリア戦を除くと、印象通りにオマーン戦での本田のプレー位置が以前とは明らかに異なっている。ボールを欲しがり、積極的に触れることでリズムを作りながら相手の危険地帯でもプレーする本田の姿は、オマーン戦のデータからは見ることができなかった。
一方、久しぶりにボールがスムーズに回り、決定的な仕事にも効率良く結びついていた日本代表だったが、そこではこれまでとは異なる役者が攻撃にアクセントを加えていた。6大会連続のW杯出場に向けて落とすことができない、ホームでのサウジアラビア戦。必勝態勢で臨むそのピッチ上に、ハリルホジッチ監督は誰を送り出すのだろうか。
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データ提供元:Instat
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
田口有史 ●写真 photo by Yukihito Taguchi