ペップのキャリアは「第3フェーズに突入」 新スタイルを追い求め、進化続ける名将の偉業「常に変化し続ける哲学」
インテルとのCL決勝で勝利し、3冠を達成した
イングランド1部マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が今季、自身3度目となるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇を成し遂げた。英紙「ガーディアン」は12年ぶりとなるビッグイヤー獲得でスペイン人指揮官のキャリアは「第3フェーズに入った」と伝え、今なお進化を続ける名将を称えている。
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グアルディオラ監督はスペイン1部バルセロナのBチームの監督として指導者のキャリアをスタートし、2008年にバルセロナのトップチームの監督に就任した。初年度の2008-09シーズンにラ・リーガ、国王杯、CLの3冠を達成。さらに10-11シーズンにもラ・リーガとCLの2冠を達成している。
その後もドイツ1部バイエルン・ミュンヘンでリーグ3連覇、16年に就任したマンチェスター・シティでも就任から昨季までの6年で4度のプレミアリーグ制覇と数々のタイトルを獲得。次々に新しいスタイルをピッチに持ち込み、時代を象徴する監督として歴史に名を刻んできた。
そんなグアルディオラ監督をしても、CLのタイトルは10-11シーズンを最後に遠ざかっていたが、今季ついに3度目の優勝にたどり着いた。決勝ではイタリア1部インテルと激突し、接戦の末にMFロドリのミドルシュートが決勝点となり、1-0で勝利を収めた。今季はプレミアリーグとFAカップも制したことで、史上初となる2クラブでの3冠という偉業を成し遂げた。
「ガーディアン」紙は3度目のCL制覇によって、グアルディオラ監督のキャリアは「第3フェーズに突入した」としている。バルセロナで革新的なサッカーにより欧州を席巻。その後、バイエルンやシティではリーグタイトルを取りながらもCLでは大一番で敗れ続け、時に「策士策に溺れる」との批判を受けた。しかし、12年ぶりとなるCL制覇がグアルディオラ監督の新時代の幕開けを予感させている。
「彼(グアルディオラ)は稀に見る長寿記録を持っている。最初のCL制覇から直近のCL制覇までの期間は14年間。これはユップ・ハインケスの記録よりも1年、カルロ・アンチェロッティよりも5年短いだけだ。これは彼の進化の能力を物語っている。“グアルディオリズモ”は常に変化し続ける哲学。アーリング・ハーランドを擁し、ストーンズを中盤に押し上げ、4人のセンターバックを起用する今季のシティはまさにその最新の姿だ」
52歳となった今もなお進化を続けるグアルディオラ監督による王朝は今後もしばらく続くことになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)