セルティックOB、古橋亨梧のトッテナム行きを予想 「ビジネスの側面では、売却できたら理にかなっている」

トッテナム移籍が噂される古橋亨梧【写真:ロイター】
トッテナム移籍が噂される古橋亨梧【写真:ロイター】

元スイス代表DFヴェガ氏が古橋を高評価

 スコットランド1部セルティックの日本代表FW古橋亨梧は、アンジェ・ポステコグルー監督に続き、イングランド1部トッテナムへの移籍が噂されている。クラブOBでもある元スイス代表DFラモン・ヴェガ氏は、クラブにとってもこの動きは「理に適っている」と考えているようだ。英紙「スコティッシュ・サン」が報じた。

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 ヴェガ氏は現役時代にトッテナムでプレーし、1998-99シーズンにはリーグカップを優勝。2000-01シーズンにセルティックへ期限付き移籍すると、国内3冠を達成した。両クラブでプレー経験のあるヴェガは、古橋はプレミアリーグのどのクラブでもプレーできる力があると考えているようだ。

 ヴェガ氏は「亨梧はトッテナムでも即戦力になるだろう。(イングランド代表FW)ハリー・ケインが残っても、残らなくてもね。私は亨梧であればプレミアリーグのどのチームにもフィットすると考えている。彼はそれくらいいい選手だと思うからね。彼のフィジカル面を課題とする人もいて、よりパワフルなDFに通用しないと言うが、私はそうは思わない。彼はクオリティーが高く、スピードがあって、素晴らしいサッカー頭脳を持つ。彼は何もないところから得点を挙げるために現れて、決定力はすさまじい。エリア内の素晴らしいストライカーであり、プレミアリーグのどのクラブも、彼のような選手は大好きだろう」と、語った。

 古橋の活躍ぶりから、セルティックのレジェンドである元スウェーデン代表FWヘンリク・ラーション氏との比較論も活発に行われたが、ヴェガ氏も通じるものがあると言う。

「亨梧は、私が一緒にプレーした2001年の3冠を達成したチームにいたヘンリク・ラーションを思い起こさせる。ヘンリクはほかの事にも長けていたが、チャンスが来た時の決定力はずば抜けていた。巧みなポジショニングと動きで、相手を小ばかにすることもできた」

古橋の移籍はビジネス的には必然?

 また、リーグで27得点を挙げたリーグ得点王が移籍をするとしたら、クラブに与える影響が認めつつも、ビジネス的側面を見れば移籍は必然だと語った。

「セルティックのファンは、クラブが彼を売却するとしたら怒り狂うだろうね。彼らにとってファンタスティックだから、その反応も理解できる。彼は2シーズン目でより良かったし、セルティックでも愛されていると感じているはずだ。深いつながりがある。でも、それはアンジェ・ポステコグルー監督とも同じことが言える。

 サッカー面を考えれば、セルティックはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージで上手く戦い、先に進むには彼をとどめなければいけないだろう。その一方で、ビジネスの側面もある。もしセルティックが亨梧を2000万ポンド(35億円)から3000万ポンド(約53億円)で売却することができたなら、完全に理にかなっている。なぜなら、それだけの金額があれば、予選突破と同じだけの金額になるし、大きな収入になるからね。だが、さっきも言ったようにファンは怒るだろうね。監督を失っただけでなく、今度はクラブで最高の選手を失うんだから。その穴はどう埋めればいいだろうか」

 まもなく来日するセルティックだが、新シーズンに向けた準備をするチームに古橋の姿はあるだろうか。

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