柏が土壇場2失点の幕引き、アウェーで鮮明になった“勝負弱さ” 「勝ち方を忘れている」
終盤まで3-2とリードも、DF立田悠悟の退場から流れ一変
監督就任後、あと少しに迫っていた初勝利は手からこぼれ落ちていった。J1の前半戦最後の試合となった6月10日の第17節で、17位の柏レイソルは、アウェーで2位の横浜F・マリノスと対戦した。
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今季途中に監督に就任し、この試合がリーグ戦4試合目の指揮となった井原正巳監督だが、チームに勝ち点3をもたらすことはできていない。それでもネルシーニョ前体制下で13試合を終えて8得点だったチームは、この4試合だけで同じだけのゴールを挙げており、攻撃面では改善が見られている。
前節の北海道コンサドーレ札幌戦(4-5)では、後半アディショナルタイムに4-4の同点に追い付きながらも、直後に失点をして敗れた。さらにこの試合では3-2とリードをしたところから、後半アディショナルタイムに2発を浴びて逆転負けを喫した。
井原監督は「前回の札幌戦もそうですが、追い付いたりリードしているなかでのゲーム展開で、ゲームをいかにコントロールして運ぶかは、まだ我々の力のなさ。また、自分の采配のところに問題があるのかもしれません。後半戦に向けては、チームとしてしっかり勝ち切るところを考えながら、今後につなげていきたいと思います」と、試合を振り返った。
この試合でも、DF立田悠悟の退場というアクシデントはあったが、アディショナルタイムには2失点を喫した。さらに前半40分に同点ゴールを挙げた直後のファーストプレーから、再び勝ち越しゴールを決められており、軽い失点が多くなっている。現役時代はアジア最高のセンターバックと称されていた指揮官は「私の力のなさもあると思う」と前置きをしながらも、課題として捉えていることを認めた。
「チームとして、今日は1人少なくなったなかでどう守り抜くかが問われた。そういう状況じゃなくても、最後のところでどこが危なく、どういう形でゲームを進めていくか。そのあたりのコントロールができるチーム力がないことが、最後のところにつながったと思う。相手チームの底力を褒めなければいけないところもあると思うが、勝ち方を忘れているのかなということがある。そのあたりをもう一度蘇らせたい。そういうしたたかなゲーム運びを後半戦に向けてはもっと詰めることが必要かなと思っています」
ゴールが挙げられないという課題を克服しつつある柏は、井原監督の下、後半戦は得点を勝ち点につなげられるチームになっていかないといけない。