アーセナル冨安、来季の起用法を英考察 右SBの補強で変化する“役割”「そこまでの驚きではないだろう」

アーセナルでプレーする冨安健洋【写真:Getty Images】
アーセナルでプレーする冨安健洋【写真:Getty Images】

新たな右SB獲得で冨安の起用ポジションに変化の可能性

 イングランド1部アーセナルは、2022-23シーズンの長い間に渡ってリーグ戦で首位に立っていた。しかし、最終的にはタイトルをマンチェスター・シティにさらわれて、念願のリーグ優勝は実現できなかった。来季に向けて戦力を整えるなか、日本代表DF冨安健洋の役割が変わる可能性を英メディア「Football London」が報じている。

 今シーズン、冨安が負傷をしていたこともあり、サイドバック(SB)の補強の必要性が指摘されているアーセナル。今夏の移籍市場では、スコットランド代表DFキーラン・ティアニーを放出して、スペイン1部バジャドリードからDFイバン・フレスネダを獲得するとも伝えられている。

 右SBのフレスネダが加入するとなれば、今季のレギュラーだったイングランド代表DFベン・ホワイトのバックアップが揃うことになる。2022-23シーズンのチームの選手層について、ミケル・アルテタ監督は「まだ私たちが求めているレベルに達していない。リーグ優勝と同時にヨーロッパのカップ戦を戦える戦力は整っていなかった」と、コメントしていた。

 アルテタ監督は、チーム力を高めるのは補強だけが手段ではないと語った。「単に新たな選手と契約することだけではない。それは今いる選手とスタッフを、より良く、より効率的に、より賢く起用できるように改善することでもある」とも話している。

「Football London」では、このコメントに着目。そして、「フレンスネダがエミレーツに加わるとされる一方で、オレクサンドル・ジンチェンコの控えとなったキーラン・ティアニーは、クラブを離れることになるかもしれない。だが、ジンチェンコの負傷歴を見ても全幅の信頼はできないため、新たな選手を補強するだろう」とした。

 そして今シーズン右SBでの起用がメインだった冨安について、「2021年に右SBとして加入した冨安は、左SBにコンバートされるかもしれない。シーズン中、何度も起用されたことがあるため、そこまでの驚きではないだろう。実際にアルテタ監督はリバプール戦、リーズ戦でも、冨安を左SBで起用した」と、フレンスネダの加入によってその役割を変える可能性を指摘した。

 日本代表ではセンターバックを務めながらも、SBとしても高いパフォーマンスを見せる冨安。負傷を完治させた時に、アルテタ監督はどのような役割を与えることとなるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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