もう一度、世界最高峰の舞台へ… “絶頂期”のマンUからG大阪の遠藤が得たもの
攻守を支える“黒子役”のレベルの高さを痛感
「ロナウドとかはもちろん素晴らしい選手なんですけど、テレビで観ている通りという感じでした。個人的にはフレッチャーが、すごく良い選手だなと印象に残っています。アグレッシブだったし、ボールの取り方や間合いの詰め方が良かった。すごく堅実な選手だな、と。相手に隙を見せないポジショニングもそう。実際にやってみて、凄い選手だと思いました。対戦しないと、良さが分かりづらい選手というか、ずっとテレビで観ている時には追いかけるような選手ではないので」
ビッグネームを集めた選手たちのなかでは決して目立った存在ではなかったものの、中盤で攻守に走り回ってチームを支えた“黒子役”の、レベルの高さに驚いたという。
結局、この大会でユナイテッドは優勝を果たし、世界一の称号を手にした。一方、3位決定戦に回ったG大阪は、メキシコのパチューカに1-0と勝利して3位に輝いた。
「より高いレベルを経験したことで、また(FIFAクラブワールドカップに)出たい、って思うことができる。ウチのクラブはACLで勝って、FIFAクラブワールドカップにまた出たいと、選手だけじゃなくクラブの人たちみんなが思っている。だから毎年、アジアのチャンピオンになりたいと強く思うことができる。1試合でも多く、世界レベルの試合はやりたいですよね」
もう一度、あの舞台へ――。その思いが、36歳を迎えた司令塔を今も勝利へと駆り立てている。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images