歴代日本人ストライカー「跳躍力トップ3」 代表OBが唖然「走りながら1メートルくらい跳んだ」
【専門家の目|栗原勇蔵】元鹿島の田代有三がジャンプ部門でナンバーワン
日本サッカー界にはこれまで、さまざまなタイプのストライカーがその名を轟かせてきた。相手との巧みな駆け引きから得点嗅覚を発揮した者や力強いポストプレーを武器にゴールへ迫ったハンターなど、特徴は多岐にわたる。「FOOTBALL ZONE」では今回、日本人ゴールハンターの系譜を振り返るべく特集を展開。横浜F・マリノス一筋で18年間プレーした元日本代表DF栗原勇蔵氏に、対戦した選手をベースに日本人ストライカーのランキングを作成してもらったなかで、番外編として「跳躍力」のトップ3を訊いた。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)
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1位:田代有三
■元所属:鹿島ほか
■年齢:40歳(OB)
■身長・体重:181センチ・77キロ
■J1通算成績:175試合48得点
「田代さんは身長180センチくらい(181センチ)でしたけど、明らかに高く跳んでいて、ケツもでかいので、先に飛ばれたら勝てないと感じました。上背で言えば、3センチほど僕のほうが上でしたが、同じ身長であればヘディングはほぼ負けていたでしょうし、田代さんがあと5センチ大きかったら、おそらく誰も勝てなかったはずです」
2位:田原 豊
■元所属:京都ほか
■年齢:41歳(OB)
■身長・体重:187センチ・87キロ
■J1通算成績:95試合13得点
「田原さんは重くて、ぼんって飛んでいる感じ。F・マリノスで同僚で、垂直跳びとか自分とは10センチ近い差がありました。走りながらであれば、1メートルくらい跳んでいた気がします。(3位の)久保(竜彦)さんも凄いですけど、ジャンプ力だけで言えば田原さんのほうが上でした」
3位:久保竜彦
■元所属:広島ほか
■年齢:46歳(OB)
■身長・体重:181センチ・73キロ
■J1通算成績:276試合94得点
「名前の『竜』のような跳躍で、びよーんって感じ(笑)。身体能力は日本人選手としては規格外でした。だからこそ、あのアクロバティックなプレーが可能だったと思います。持病の腰痛や足首の怪我がなかったら、もう手が付けられなかったでしょうね」
(FOOTBALL ZONE編集部)
栗原勇蔵
くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。