トッテナムはケインを「手放さなければならない」 元英代表DFが移籍先に推すのは?「彼のキャリアに絶対必要」

去就が注目されているハリー・ケイン【写真:ロイター】
去就が注目されているハリー・ケイン【写真:ロイター】

レアルはFWベンゼマが退団

 イングランド1部トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインは今夏の移籍が噂されている。同1部マンチェスター・ユナイテッドやスペイン1部レアル・マドリードなどメガクラブが候補にずらりと並ぶなか、元イングランド代表DFマイカ・リチャーズ氏は、トッテナムは今夏にケインを“現金化”すべきだと主張している。

 現在29歳のケインはプレミアリーグで3度の得点王に輝いており、通算では元イングランド代表FWアラン・シアラー氏の260得点に次ぐ歴代2位の213得点を記録している。今季は2017-18シーズン以来となるシーズン30得点の大台に乗せた。

 個人として目覚ましい結果を残してきたケインだが、チームとしてのタイトル獲得には手が届いていない。下部組織からプレーしてきたトッテナムではすでに押しも押されもせぬ“レジェンド”だが、タイトルを狙えるビッグクラブへの移籍は何年も前から噂されていた。

 今季8位に終わったトッテナムは来季欧州カップ戦の出場権を失った。来季に向けてはセルティックを3冠に導いたアンジェ・ポステコグルー監督の招聘で合意に達し、再建を託すことになる。そうしたなかで、リチャーズ氏は英公共放送「BBC」の「ラジオ5ライブ」で、トッテナムはこのタイミングでケインを売却すべきだと持論を展開している。

「彼(ポステコグルー)はケインを手放さなければならないだろう。できるだけ多くの資金を手に入れ、スパーズを再建できるようにしなければならない。彼らはケインに依存しすぎているんだ。誰が得点したのかを見ると、いつもケイン、ケイン、ケインだ。さらなる何かが必要だ。彼は素晴らしい10番としてプレーしているが、9番としてもっと前に出て、相手に危険を与えてほしいと思う。だから試合を見ていてフラストレーションがたまることがあるんだ。今がその時だと思う」

 ケインとトッテナムの契約は2024年まで。このまま契約延長をせずにクラブに残った場合、来年の夏にはフリーで手放さなければならなくなる。リチャーズ氏は移籍金の発生する今夏中にケインを売却し、補強の資金を確保すべきと力説している。

 そして同氏はケインの移籍先にフランス代表FWカリム・ベンゼマの退団が決まり、エースの座が空位となったレアル・マドリードを推している。

「ベンゼマが去ったことで、そこはあなたのためにあるようなものだ。サッカー界で最も歴史あるクラブで、そこにスペースがあるなら行かなければならないだろう。これは彼のキャリアに絶対に必要だ。彼はプレミアリーグ史上最多スコアラーになりたいと思っている。だが、彼がレアルに行き、チャンピオンズリーグを制するのは素晴らしいことだ。さらにラ・リーガで優勝すれば、彼は異次元のレベルに行くことができるだろう」

 イングランド最高の点取り屋はさらなるキャリアアップのために新天地を求めることになるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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