J1浦和、天皇杯でのターンオーバーは? スコルジャ監督が期待を寄せるプレーメーカーの復帰に注目
MF小泉、松崎、オランダ人FWリンセンについて語る
J1浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、6月5日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。7日に大会初戦を迎える天皇杯に向けてターンオーバー起用も予想される中で、MF小泉佳穂ら一部選手たちの状況について話した。
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2回戦から登場する浦和は7日に関西大学と対戦して大会をスタートする。4日にリーグ戦の鹿島アントラーズ戦で激闘とも言えるゲームを終えていることや、これまでの11人の総入れ替えをルヴァンカップでも行ってきたスコルジャ監督だけに、それまでに連戦続きだった日程を加味してもターンオーバー起用が予想される。
関西大学戦では、シーズンの序盤戦で試合出場を重ねながら、現在は離脱あるいはメンバー外が続く選手の巻き返しも期待される。先月のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝までは不動のレギュラーと言えた小泉は、5月20日のアビスパ福岡戦を「メディカル的な理由」で欠場してから登録メンバー外が続いている。
スコルジャ監督は両足を遜色なく扱うプレーメーカーについて「日々、良くなっていると思う。ですので、次の2試合ではプレーできる状態になっていると思う。水曜日(7日)でなければ、横浜FC戦(11日)には、いるだろう。佳穂は非常に重要なメンバーで、戻ってきてくれることをうれしく思う。彼のような質の高い選手がフレッシュな状態で戻ってくれるのはいいことだ」と話し、復帰が近いことを明かした。
また、シーズン序盤戦では頻繁に出場機会を得ていたMF松崎快については、「彼は少し不運だったと思う。プレシーズンで非常に良かった。開幕戦などでプレーしたが、もしかしたらモチベーションが高すぎたかもしれない。スタメンを外れた後はほかの選手との競争のなかで少しゲームに出られない状況が続いた。彼には次のチャンスを窺って、試合に出た時にものにすることを期待している」と奮起を促している。最近のゲームではスウェーデン代表歴を持つMFダヴィド・モーベルグが復調傾向なので、こうしたゲームでチャンスをものにしたいところだ。
鹿島戦で前半のみで退いたリンセンについて「チームとしてもっと生かせる」
そして、鹿島戦でスタメン出場して前半のみで交代したオランダ人FWブライアン・リンセンについては、表情を曇らせた。チームの中でもフィット感のないプレーが目立ち、マイボール時も相手ボール時もどこか周囲と噛み合ってこない。指揮官は「チームとしてもっとブライアンを生かせるだろうとは認識している。ただ、同時にブライアンの方が日本サッカーに順応することも必要だ。その両方に課題があると思う」と、リンセンの側から合わせていくことも必要だという認識を言葉にした。
スコルジャ監督は「カップ戦とリーグ戦は全く別物だと思う。リーグ戦では1試合、2試合で負けたとしてもたくさんの試合があり、チームを改善しながら戦うことができる。カップ戦では調子の悪い日は許されない。だからこそ、今日の会見でも集中やモチベーションという言葉を使っている。100%のモチベーションでしっかり戦う準備をしたうえで、このゲームに臨まないといけない。特にカテゴリーが下のチームと戦う時はそれが重要だと思う」と試合について話すが、采配力が光る指揮官にとっての手持ちのカードを増やすという意味でも、この天皇杯で調子を取り戻す、あるいはキッカケを掴んでほしい選手はチーム内に少なからずいるようだ。