レアルは「ビッグネームのセンターFWを獲得する」 ベンゼマ退団で“後継者問題”急浮上…ムバッペ獲得に本腰か
2009年から14年在籍したベンゼマが今季限りで退団
スペイン1部レアル・マドリードの元フランス代表FWカリム・ベンゼマが今季限りで退団することが決まった。2009年から14年間在籍したエースの退団はチームに大きな影響を与えることになりそうだ。英公共放送「BBC」は「レアル・マドリードはフランス人ストライカーなしでの生活にどう備えるか?」と特集している。
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ベンゼマはレアル・マドリード通算353得点をマーク。これは2018年まで在籍していたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)に次ぐクラブ歴代2位の大記録だ。ロナウドがエースに君臨していた当時はサポート役に徹するなど黒子に回っていたが、ロナウド退団後にはチーム最大の得点源となっていた。ロナウド在籍時はシーズン平均21.3得点だったが、退団後は1シーズン平均32.2ゴールと急増。与えられた役割に応えるオールラウンドな活躍を続けてきた。
だからこそベンゼマの退団がチームに与える影響は誰よりも大きくなるだろう。BBCは「ベンゼマのオールラウンドな才能の代役を見つけるのは非常に難しいだろう。カルロ・アンチェロッティ監督も現実的な代替案を持っていない」と指摘している。
ベンゼマの代役不在は退団が決まる前からチームにとっては大きな課題だった。今季リーグ戦で19得点のベンゼマに次ぐゴール数を記録したのはブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールで10得点。さらにベンゼマ同様に今季限りでの退団が決まったスペイン代表MFマルコ・アセンシオとブラジル代表FWロドリゴが9得点で続く。ヴィニシウスとロドリゴはウイングタイプの選手で本質的にベンゼマの代役となり得るかは未知数だ。元ベルギー代表FWエデン・アザールやドミニカ共和国代表FWマリアーノ・ディアスもチームを去ることから攻撃陣の補強は急務となる。
チェルシーのドイツ代表FWカイ・ハバーツ、ナポリのナイジェリア代表FWビクター・オシムヘン、トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケイン、リバプールを退団するブラジル代表FWロベルト・フィルミーノといった選手がベンゼマの後継者として候補に挙がるなか、「BBC」は「しかし、ナンバーワンの選択肢は長年のターゲットであるキリアン・ムバッペになるかもしれない」と昨年獲得に失敗していたパリ・サンジェルマンのフランス代表FWムバッペの存在にも注目し、「1つだけ確かなことは、ベンゼマが抜けた穴を埋めるため、今夏にレアル・マドリードはビッグネームのセンターフォワードを獲得するだろう」と報じた。
大きな転換期を迎えているレアルは、ベンゼマ退団に匹敵するインパクトの補強を実現させることはできるのだろうか。