浦和の助っ人CBコンビと“バチバチ” 鹿島FW鈴木優磨が感嘆「アイツら、すげー集中していた」

鈴木優磨(左)が浦和CBコンビに感嘆【写真:徳原隆元】
鈴木優磨(左)が浦和CBコンビに感嘆【写真:徳原隆元】

試合後に対峙したお互いに賛辞を贈る

 埼玉スタジアム2002で6月4日に行われたJ1リーグ第16節の浦和レッズ対鹿島アントラーズの一戦は、0-0のスコアレスドローに終わった。ゴールこそ決まらなかったものの、両チームの意地がぶつかり合った一戦は、見応えのある試合だった。ピッチで火花を散らした選手たちも、相手をリスペクトしている様子を窺わせた。

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 試合後のミックスゾーン、浦和DFマリウス・ホイブラーテンは、鹿島のキャプテンであるFW鈴木優磨に特別な警戒心を持っていたことを明かした。

「鹿島の2トップは、どちらも良いストライカーだとわかっていて、裏を狙ってくることは分かっていました。特に鈴木は本当に良いストライカーです。それでも今日は良い対応ができたと思っています。試合前から、強い選手と対戦するのはわかっていたので、綿密に分析をして、試合中も常に集中をして自分たちがどこにポジションをとっているかを把握していました。また、スペースを与えなかったことが抑えられた要因だと思っています」

 一方の鈴木も、浦和のホイブラーテンとDFアレクサンダー・ショルツのセンターバックコンビと対戦した感想について、「アイツら、すげー集中していた。センターバック。久しぶりにあんなに集中しているセンターバックとやったなという感じがする。彼らも多分、クロスから絶対にやられないつもりでやっていたと思いますが、僕もクロスが得意なので、その分、集中していた気がします。どのポジションをとっても、常にボール関係なしに見られているというか、身体ごと抑えに来ているような」と話す。

 続けて「でも、やっていて楽しかったです。日本人にはなかった感覚でやっていたので、そういう部分は楽しかったですが、結果につなげたかったです」と言い、「いろいろやったんですけど……無理でした」と浦和の両外国人センターバックに思うようにプレーさせてもらえなかったことを認めていた。

 さらに、ベルギー1部シント=トロイデンでもプレーした経験を持つ鈴木は、「(ベルギーで対戦したDFは)強いけど、集中が切れることがありました。とんでもない強さを持っている選手は、自分の能力を過信して集中力が切れる傾向にあるのですが、今日の2人に関しては、すごい集中力があり、警戒されてしっかり最後まで守られました。彼らの失点の少なさが、分かる内容でした」と、ACL制覇を支えた最終ラインの2人への称賛を続けつつ、「もうちょっとなんですよね、チームとしても。もう少し俺のことを囮に使ってくれると、俺もフリーになれると思いました」と、鹿島が堅守を崩すまで近いところに来ている感触も口にした。

 0-0のスコアレスドローに終わった今回の試合だが、次の対戦時までによりチームの完成度を高め、勝利という結果を手にするのは、どちらになるだろうか。

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