鹿島の岩政監督が見出した“手応え” 3戦連続のドローも「やってきたことが実を結び始めている」

鹿島を率いる岩政大樹監督【写真:Getty Images】
鹿島を率いる岩政大樹監督【写真:Getty Images】

前後半で表情の違ったゲームを振り返った

 鹿島アントラーズは6月4日のJ1リーグ第16節、浦和レッズとのアウェーゲームを0-0で引き分けた。岩政大樹監督は前後半で表情の違ったゲームに「勝ちたかった印象と、よく勝ち点1を取ったというものがある」と振り返った。

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 前半は鹿島ペースで試合が進み、MFディエゴ・ピトゥカの意表を突いたミドルや、こぼれ球に反応したFW鈴木優磨のシュートなど浦和ゴールを脅かした。しかし、これらをGK西川周作のセーブで凌がれると後半は守る時間が長くなった。最後はペナルティーエリア内に次々とボールが入ってくる状況を守り切った。

 それだけに岩政監督は「今のところの印象でしかないが、勝ちたかった印象と、よく勝ち点1を取ったというものがある。前半は勝ちたかった感じだが。後半はピンチもあった」と試合を振り返った。一方で、前半に鮮やかなパスワークで前進してシュートに近づいた場面もあっただけに「継続的にやってきたことが実を結び始めている。選手たちが自信をもってボールを動かしているのは良いこと」と一定の手応えも語った。

 後半の押し込まれた要因を「浦和とレッズサポーターの圧力。後半に得点を取っている自信も含め押し込んできたと思う」と話す岩政監督だが、無失点で終えての引き分けに「それを守り切ったのは評価したい。レッズの特徴を踏まえた守備をしてくれた。最後のところ、GKも含めて良く守ってくれた」と守備陣をねぎらった。

 これで3試合連続の引き分けとなった鹿島だが、前線のサガン鳥栖戦はぎりぎりのところで追い付いた展開だった。この日は後半の45分間をかなり押し込まれるものだった。そうした要素もあるだけに「負けていないところを評価したいところもあるし、上と引き離されてきて危機感もある。積み上げてきたものを整理して、より迫力が出るようにやっていきたい」と、岩政監督は引き分けの中にもポジティブな要素を見出していた。

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