横浜FMが貫録の逆転勝利 A・ロペスが2発、M・ジュニオールが決勝弾と助っ人陣が活躍
2-2で迎えた後半44分にM・ジュニオールが決勝弾
J1リーグは6月3日に第16節を各地で行い、味の素スタジアムでは11位のFC東京と2位の横浜F・マリノスが対戦した。
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FC東京は昨シーズンのリーグ優勝を置き土産に加入したFW中川輝人やDF長友佑都らが、今季初先発のMF青木拓矢らとともにスタメンに名を連ねた。また、U-20ワールドカップ(W杯)に出場していたU-20日本代表のMF松木玖生がベンチ入り。直近5試合を4勝1敗と好調の横浜FMは、出場停止明けのDF松原健が先発出場し、ルヴァンカップで負傷から復帰したFW宮市亮がメンバー入りした。
試合はいきなり動く。キックオフから40秒も経たずに横浜FMは右サイドの深い位置にボールを運ぶ。DF徳本悠平が足を滑らせたこともあり、フリーになったFWヤン・マテウスがクロスを上げると、折り返しをFWアンデルソン・ロペスがヘッドで合わせ、ゴール左上隅に先制ゴールを決めた。
流れの中では、なかなか横浜FMの守備を崩せないFC東京は、セットプレーからゴールに迫る。前半16分には右サイドのFKから徳元がゴール前にクロスを入れると、そのこぼれ球にDF森重真人がボレーで合わせたが、シュートは枠を捉えられなかった。
それでも反撃を続けるFC東京は、前半34分に青木のパスから最終ラインの裏を取った仲川がゴール前にクロスを入れると、FWディエゴ・オリヴェイラがヘッドで同点ゴールを決めて同点に追い付く。約4分のビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)チェックが行われて同点ゴールが認められたFC東京は、前半の終了間際にも左サイドからFW渡邊凌磨が上げたクロスにD・オリヴェイラがヘッドで合わせて逆転。前半のうちに2-1と試合をひっくり返した。
後半開始からFC東京はMF小泉慶を下げて松木を投入する。互いにシュートチャンスを作るなか、後半7分にFC東京は右サイドから長友が上げたクロスを渡邊がヘッドで合わせる。フリーで放ったシュートが大きく枠を外れると、アルベル・プッチ・オルトネダ監督は大きなジェスチャーで悔しがった。
横浜FMも後半16分には波状攻撃を仕掛けたが、FC東京の守備陣も身体を張り、シュートをブロックする。それでも後半17分には、左サイドからエドゥアルドの上げたクロスにアンデルソン・ロペスが合わせてゴールを決め、再び試合を振り出しに戻った。
両チームが選手交代を行いながら勝ち越しゴールを目指すなか、後半24分に松木がFWマルコス・ジュニオールに対して肘打ちをしたとしてオンフィールドレビューの結果、一発退場となる。数的優位に立った横浜FMが攻勢になるなか、横浜FMのケヴィン・マスカット監督は、後半36分にヤン・マテウスとエウベルを下げ、FW宮市亮とMF水沼宏太を投入し、攻撃的な姿勢を示した。
その姿勢が実ったのは、後半44分だった。左サイドから右に流れてきたボールを水沼がゴール前に入れると、最後はマルコス・ジュニオールが押し込み、この試合2度目のリードを奪った。このゴールを守り抜き、横浜FMが勝利。3連勝で首位の神戸と勝ち点で並んでいる。