FAカップ旧決勝スタジアム、荒廃した現在の姿に英注目 「穴だらけ」「ネズミの排泄物で…」
1895年~1914 年にFA杯決勝開催、クリスタル・パレス国立スポーツセンターの現状に注目
6月3日にマンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティによるFAカップ決勝戦がウェンブリー・スタジアムで行われる。英紙「ザ・サン」では、かつてFAカップ決勝が行われたスタジアムに注目し、廃墟化した現在の姿を公開した。
「ザ・サン」紙が「キツネのフンまみれのまま放置されている」と注目したのは、クリスタル・パレス国立スポーツセンターだ。同会場は1万9000人収容の大型スポーツセンターと屋外陸上競技場を持つ複合施設で、1895年から1914 年にかけてFAカップ決勝が開催された。
また陸上競技の国際大会が行われた会場としても知られ、2012年にオリンピックスタジアムに変更されるまで10 年以上にわたってロンドングランプリを開催。ジャマイカの元陸上競技短距離選手で世界記録保持者のウサイン・ボルト氏もこの地を踏んだが、2020年11月の閉鎖以降、会場は廃墟化が進んでいるようだ。
記事では、「かつてボルトが並んでレースをしたスタートラインは、今では穴だらけになっている」と陸上トラックの廃墟化が伝えられ、「長年にわたって雨漏りが続き、屋外スタンドは鳥やキツネ、ネズミの排泄物で覆われている」と現在の様子を紹介した。
一方、同紙では現在のロンドン市長を務めるサディク・カーン氏がスタジアムの改修に資金を費やすことを許可したことを報道。カーン氏が再開発へ全力で取り組むスタンスであることを踏まえ「この歴史的な会場に希望の光が見えてきた」と伝えていた。
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