浦和との延長PK戦を制した川崎が天皇杯8強進出! 12月24日の準々決勝はFC東京との多摩川クラシコに
浦和は“三冠”の夢が潰える
そして延長前半7分、浦和のカウンターが発動。青木が一気に敵陣に抜け出すと、後方から追い越した李にパスが通り、そのリターンパスを青木が右足で蹴り込んでゴール。3-2と浦和がこの試合で三度目のリードを奪った。
延長前半終了間際には川崎が素早くスローインで再開しようとしたところで、浦和のスタッフがボールを投げ入れてプレーを遅らせて退席処分になるなど、白熱したゲームは不穏な空気も流れ始める。川崎は延長後半に猛反撃を見せ、11分にエドゥアルドがヘディングで同点弾を決めた。
延長戦でも決着が付かず、激闘はPK戦に突入。浦和1人目のキッカー、阿部が蹴る際に、GKチョンが先に動いたとしてイエローカードが出され、蹴り直しとなる異例の事態となった。だが、川崎は4人目のキッカー、MFエドゥアルド・ネットまで全員成功。浦和はFWズラタン、興梠が失敗し、4-1で川崎が勝利。これで天皇杯はベスト8が全て出揃い、勝利した川崎は12月24日の準々決勝でFC東京と「多摩川クラシコ」となった。一方、ルヴァンカップ優勝の浦和は、この敗戦で3冠の夢が潰えた。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images