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J3カターレ富山社長、秋春制の移行案へ公式見解 「賛否を表明することはまだ早い」
J3カターレ富山の左伴繁雄社長「秋春シーズン制移行」見解文(2)
▼提案の概要とそのメリットとは
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Jリーグは「対外的にも単に結論だけを言うのではなく、検討段階での情報についても開示していく」としています。リーグを支えているのは株主、スポンサー、ファンサポーター、そしてホームタウンの皆さんであるとの認識に立てばとても好ましいスタンスでしょう。そのスタンスに立ってまず秋春制のシーズンイメージについて記しておきます。なお、今後様々な検討をしていく上での素案として、日程は一定の幅を持たせています。
『・開幕は7月最終週~8月1週
とし、12月3週~4週まで行い、その後ウィンターブレークに入る。
・ウインターブレーク明けを2月1週~2週とし、閉幕は5月最終週~6月1週とする。』
また、Jリーグでは、秋春制のメリットについて開示しています。加えて現段階での課題についても各クラブとも共有しています。はじめに記しておかなければならないことは、「これらメリット、課題は全てにおいて今後検証が必要」ということです。これらはあくまでもJリーグや各クラブからの意見がベースとなっていますが、その妥当性についてはさらなる議論や情報収集が必要ということです。それはJリーグも今後の検討日程を開示する上で明言しています。
この日程をベースに、まず天候面でのメリットとして言えるのは、梅雨や暑さの中で行う6月~9月の試合数が減少することで、お客様目線では雨天試合や熱中症リスクは減るでしょう。またサッカー的にも強度の高い運動量のある試合を増やせるかもしれません。8月の試合も、春秋制のシーズン真っ只中の場合と異なり、シーズンインのフレッシュな身体で臨めるメリットもあるでしょう。
チーム運営面では、ACL出場クラブについて、春秋制の場合、同じクラブでありながら2シーズンに跨った期間の開催のため、実質的には前半と後半で違うチームで戦わなければならない不合理が秋春制では解消されます。また秋春制のヨーロッパクラブとの間で行う選手や監督の移籍もシーズン途中ではなくシーズン初めに組み入れることが可能になります。以上、天候面チーム運営面の観点から示された秋春制のメリットを見る限りは、日本サッカー界全体としての競技力は向上すると言えるかもしれません。