浦和がリーグ暫定4位浮上! 広島を2-1撃破、伊藤敦樹が土壇場決勝ゴールで逆転勝ち
第11節延期分で広島と対戦、先制許すも酒井&伊藤弾でリーグ2連勝
J1リーグの第11節延期分・浦和レッズ対サンフレッチェ広島の一戦が5月31日、埼玉スタジアムで行われた。消化試合が2試合少ないながらも暫定6位の浦和にとっては、勝てばセレッソ大阪と広島を抜き、4位まで浮上できる一戦となった。
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ACL(AFCチャンピオンズリーグ)から過密日程が続く浦和に対し、最初のビッグチャンスは広島が作る。前半7分、左サイドからMF東俊希が上げたクロスにMF松本泰志が飛び込んだが、シュートは枠を捉えられずに得点を挙げられない。対する浦和も同13分にコーナーキック(CK)からの流れで、MF関根貴大が強烈なシュートを枠に飛ばしたが、GK大迫敬介にキャッチされる。
互いにゴールに迫る場面を作るなか、浦和は前半23分にもFWホセ・カンテのシュートに対し、ペナルティーエリア内にいたDF酒井宏樹がコースを変えるような場面もあったが、これもGK大迫に抑えられている。同25分には、中盤からのロングボールがエリア内に入り、相手のクリアーボールを拾った関根がドリブルからシュートを放つが、これは枠を捉えられない。
対する広島も前半31分にCKの流れからFWナッシム・ベン・カリファのシュートが枠を捉えたが、GK西川周作がパンチングで枠外へと弾き出した。さらに、その2分後には日本代表MF川村拓夢が倒されてフリーキック(FK)を獲得。MF野津田が直接ゴールを狙ったが、シュートはクロスバーを大きく超えた。結局、前半は両チームとも得点を挙げられずにスコアレスでハーフタイムへ突入した。
後半に均衡を破ったのは広島だった。後半5分に広島は、自陣での浮き球を野津田が1タッチで前方につなぐとFWドウグラス・ヴィエイラがDFを引き付けて、さらにボールを前方にうまく流す。これを受けた川村がドリブルでボールを運び、シュートを放った。ここはGK西川が好セーブで抑えたが、ゴール前に詰めていたMF森島司がこぼれ球をゴールに押しこんだ。VARのチェックが入り、試合再開まで多少の時間を擁したが無事にゴールは認められた。
先制された浦和も、すぐに反撃に出ようとする。ゴール前のクロスに飛び込んだMF安居海渡とGK大迫が激しく交錯。大迫が治療を受けることになり、試合は再び中断した。1点を追う浦和のマチェイ・スコルジャ監督は、後半22分に一気に3人の選手交代を行い、MF大久保智明、FW興梠慎三、FWブライアン・リンセンをピッチに送り出した。
勢いづく浦和は、後半28分にキャプテンの酒井が同点ゴールを決め、試合を振り出しに戻す。その後も猛攻を仕掛ける浦和は、8分という長いアディショナルタイムのなかでゴールを奪う。エリア内で酒井からのハイボールをリンセンが落とすと、伊藤敦樹が左足で合わせてゴールに流し込み、ついに逆転ゴールを決めた。このゴールが決勝点となり、浦和が2-1で勝利し、暫定4位に浮上している。