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Jリーグのシーズン移行問題、野々村チェアマンが課題に言及 「多くの人が同じ立ち位置にいないのが問題」
5月30日に第5回理事会を実施
Jリーグは5月30日に第5回理事会を実施し、シーズン移行の検討第2回の説明が行われた。野々村芳和チェアマンは、「多くの人が同じ立ち位置にいないのが問題」と現時点での課題にも言及している。
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Jリーグは今年4月、シーズン移行した場合のカレンダーの素案について、Jリーグは「開幕は7月最終~8月1週頃。閉幕は5月最終~6月1週頃」「12月3・4週頃まで開催。2月1・2週頃から再開。その間はウィンターブレーク」と提示していた。
今回の検討第2回では、シーズン移行によるメリットとして「暑い中(6~9月)での試合数の減少」「シーズン中のチーム編成変動の回避」「移籍関連」「ACL(AFCチャンピオンズリーグ)シーズンとの一致」「試合日程関連」「その他シーズン移行がもたらす事項」の主に6項目が挙げられた。
一方で、懸念事項としては「寒い中での試合数の増加」「降雪地域の対応」「移籍関連」「試合開催できる期間が短縮」「ステークホルダーとの年度の異なり」「移行期の対応」が挙げられた。「現在のシーズンにおける困難な部分」として、2024年シーズンのJ1リーグ最終節を考えると、「Jクラブが参加するACLが2大会になったことにより、火水分散・水木分散に備える必要が出てくる」「従来の『最終節を12月1週目』とすると、『その前の木曜』と『その後の火曜』のACLに挟まれ、最終節を土日いずれの日に開催しても、中1日が発生」「『最終節を12月2週目』とすると、ACLとクラブW杯に挟まれてしまう」ことも紹介されている。
メリット・デメリットともに7月までを目途に、各項目の情報を収集して整理/検証を実施するという。Jリーグは、「選手会とコミュニケーションを取っている。監督の意見も大事なので、意見をもらいたいと思っている」と説明したうえで、野々村チェアマンもシーズン移行の検討についてコメントしている。
「何を最も大事にしないといけないのか。AFCのカレンダーが変わったことで、デメリットを受けているクラブはある。経済面、フットボール面で日本サッカー全体の成長が阻害されるのであれば、そのデメリットを解消しないといけない。ただ、多くの人が同じ立ち位置にいないのが問題。意識を合せることが大切だと思っている。そこまで行かないことには、自分の立場の問題にしか目が行かない」
(FOOTBALL ZONE編集部)