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ブラジル代表、空位の指揮官にアンチェロッティ監督招聘を諦めず 伊紙が「ありがた迷惑」と指摘
チッチ監督が辞任後は、U-20代表のメネゼス監督が兼任
正式監督の座が空位なままのブラジル代表だが、スペイン1部レアル・マドリードのイタリア人指揮官カルロ・アンチェロッティの招聘をまだ諦めていないという。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
ブラジル代表は昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)のベスト8敗退後にチッチ監督が辞任。その後は正式監督が決まっておらず、現在はU-20代表チームのマノ・メネゼス監督が兼任している。6月にはスペインでギニア代表、セネガル代表と国際親善試合を行うが、メネゼス監督は現在U-20W杯の指揮をアルゼンチンで執っている。
「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙によると、ブラジルサッカー連盟のエドナルド・ロドリゲス会長は、このスペインでの2試合をアンチェロッティ新監督によるブラジル代表のデビュー戦にすべく画策したものの、そのタイミングでの就任は頓挫。なぜなら、レアルとアンチェロッティ氏の契約はもう1年残っているためであり、「(レアルの)フロレンティーノ・ペレスはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の準決勝敗退後に監督交代を熟慮したが、日に日に候補となる人物は減っていき、契約期間を全うするのがベストとの結論に達した」と、来季もアンチェロッティ体制の継続を決断したという。
しかし、エドナルド会長は数日前に再び「アンチェロッティの状況は6月中にはよりはっきりするだろう」として、依然としてブラジル代表監督のプランAがアンチェロッティであることを示したという。つまり、諦めていないと言える。一方で、このブラジル連盟の動きと会長談話は、アンチェロッティ氏にとっては「ありがた迷惑」でもあると指摘した。
レアルはアンチェロッティ監督との契約が満了する24年夏に、翌シーズンから新たになるホームスタジアム、サンティアゴ・ベルナベウでの戦いにおける目玉として、フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペを契約満了まで残り1年のタイミングで獲得する可能性が指摘されている。
ブラジル連盟は、24年6月から7月にかけて行われるコパ・アメリカ(南米選手権)を終えたあとにアンチェロッティ監督を新指揮官に迎えて26年の北中米共催W杯に向けたチームを託すという妥協案も浮上しているとされたが、それまでの1年間をどう過ごして南米王者を決めるビッグトーナメントに参加するのかなど、不透明なことが多い。サッカー王国で初の外国人監督が誕生するのかどうかも含め、多くのことが未知数のままというのが現状のようだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)