レスター、歴史上最も“高額給与チーム”の2部降格を海外指摘 総額313億円を投資も「驚くべき転落」

2部降格が決まったレスター【写真:ロイター】
2部降格が決まったレスター【写真:ロイター】

18位で10シーズンぶりに2部へ

 イングランド1部プレミアリーグは現地時間5月28日に今季の全日程が終了した。2015-16シーズンに初優勝を飾ったレスター・シティはウェストハムに2-1で勝利したものの、18位で2部降格が決まった。

「ミラクル」として語り継がれるリーグ初優勝から7年。その後もプレミアリーグで上位争いに名を連ね、2020-21シーズンにはFAカップも制したレスターだったが、今季は開幕から10試合でわずか1勝と低迷。今年4月にはブレンダン・ロジャーズ元監督の解任などテコ入れを図ったが、最後まで浮上しきれず20チーム中18位で2部降格が決まった。

 英公共放送「BBC」は「2016年にプレミアリーグで優勝し、わずか2年前にはFAカップも制したチームにとっては驚くべき転落」とレスターの降格を報じ、ロジャーズ監督解任を引き伸ばしすぎたことや退団したデンマーク代表GKカスパー・シュマイケル(→ニース)の後継者を見つけられなかったことなどを降格の要因として挙げた。

 36歳になった元イングランド代表FWジェイミー・バーディは今季リーグ戦3得点にとどまったが、ともにビッグクラブからの引き抜きの噂が絶えないMFハーヴィー・バーンズが13得点、MFジェームズ・マディソンが10得点と攻撃陣を牽引。ほかにもベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスやトルコ代表MFチャーラル・ソユンジュなど各ポジションにタレントは揃っていただけにやはり衝撃は大きい。

 今季のレスター資金の選手の給与総額は1億8000万ポンド(約313億円)と伝えられており、これはトップ6を除いたなかで最も高額だという。スポーツファイナンスの専門家であるキーラン・マグワイア氏はこのレスターを指して「プレミアリーグの歴史で最も高価なスカッド、最も高い賃金総額の降格チームになるだろう」と称した。

 10シーズンぶりに2部リーグを戦うことになったレスター。主力選手の退団は避けられない状況のはずだが、1年でプレミアリーグの舞台に戻ってくることはできるのだろうか。

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