古橋亨梧、MVP授賞式を欠席…カップ戦決勝の出場を現地が不安視 2ゴールの最終戦で負傷交代

リーグ最終戦で2ゴールのセルティック古橋亨梧【写真:ロイター】
リーグ最終戦で2ゴールのセルティック古橋亨梧【写真:ロイター】

中村俊輔氏以来2人目のSPWA年間最優秀選手賞を受賞

 スコットランド1部セルティックに所属する日本代表FW古橋亨梧は、現地時間5月27日に行われたリーグ最終節のアバディーン戦(5-0)で2ゴールを記録して、今季のリーグ戦通算得点数を「27」に伸ばし、見事に得点王に輝いた。しかし、この試合で負傷交代した古橋は、カップ戦の決勝への出場が危ぶまれている。現地のスコットランド紙「スコティッシュ・サン」が報じた。

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 リーグ得点王に輝く活躍で、セルティックを連覇に導いた古橋は、スコットランド・プロサッカー選手協会(SPFA)の年間最優秀選手賞、セルティックのファンが選ぶクラブの最優秀選手賞と、多くの個人賞を受賞している。さらにスコットランド・サッカー記者協会(SPWA)年間最優秀選手賞の受賞も決まっていた。

 SPWA賞を受賞するのは、2007年に元日本代表MF中村俊輔氏が受賞して以来、2人目のこととなる。しかし、負傷をしたことで古橋は授賞式に出席できず、SPWAは声明で「残念ながら、セルティックのメディカルスタッフからの報告があり、SFWA年間最優秀選手の古橋亨梧は負傷のため、授賞式のディナーに出席できなくなりました。キョウゴ、そしてセルティックからは、深いお詫びが届いています」と、発表している。

 古橋に代わり、SPWA年間最優秀監督賞を受賞したアンジェ・ポステコグルー監督が、この賞を受け取ることになったという。ポステコグルー監督は試合後に「キョウゴの負傷について、それほど深刻ではないと思う。メディカルと話をしたが、どう落ち着くか待とう」とコメントしていた。しかし、授賞式を欠席することになり、その状態には不安が広がっているようだ。

 なお、SFWA年間最優秀賞について、SFWAの会長であるチック・ヤング氏は「今年の投票は非常に接戦だった。カラム・マクグレガーとファン・ビーンもセンセーショナルなシーズンを過ごした。だが、古橋亨梧が彼らを超えたという事実が、彼がどれだけ良かったかを証明している。彼は特別な選手だ。何もないところに、空間を見つけ出す能力を持つ幻影のような存在だ。ビリー・マクニールか続く偉大なリストに名を連ねるのに値する」と、祝福のコメントを送っている。

 これだけ素晴らしいシーズンを送ってきただけに、国内3冠のかかるスコティッシュ・カップ決勝への出場にも期待が懸かるが、無事にコンディションを整えて、ピッチに立つことはできるだろうか。

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