古橋亨梧、キャリア救った日本人恩師に感謝 「諦めようと思った」絶望の矢先に転機

セルティックで充実のシーズンを過ごす古橋亨梧【写真:ロイター】
セルティックで充実のシーズンを過ごす古橋亨梧【写真:ロイター】

プロ入りを諦めかけるも、恩師のアプローチが成功へと導く

 スコットランド1部セルティックの日本代表FW古橋亨梧は、今季公式戦でゴールを量産し2冠(リーグ&リーグカップ)達成の立役者に。シーズン27得点でリーグ得点王やMVPに輝くなど今季は欧州移籍後、最高のシーズンを送ったなかで、現地メディアのインタビューで自らのキャリアを救った日本人恩師へ感謝の思いを述べた。

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 2021年にJ1ヴィッセル神戸からセルティックに加入した古橋は、類まれな得点センスで瞬く間にエースへ成長。スコットランド移籍2年目の今季はシーズン序盤からハイペースでゴールを量産し、リーグ戦では27点を奪い得点王に輝くなど、チームの国内2冠獲得に大きく貢献してみせた。

 その活躍ぶりからスコティッシュ・プレミアシップとスコットランドプロサッカー選手協会(SPFA)の年間MVP、セルティックのファンが選ぶクラブの最優秀選手賞も受賞し、欧州移籍後、最高のシーズンを送った古橋。6月の強化試合に臨む日本代表メンバーにも復帰を果たし充実の時を迎えているなか、現地メディア「scotsman」のインタビューに応じ、これまでのキャリアに触れている。

 インタビューの中で「3歳から水泳をやっていたんです。でも、近所の子供たちがみんなサッカーをしていて、『かっこいいな』と思い、始めました」と明かした古橋は、プロ入りを目指していた中央大学時代、周囲から評価されずサッカー人生を諦めかけた過去を回想。「一時期は、誰も僕に声をかけてくれず、苦しんでいたんだ。誰も声をかけてくれないので、自分のキャリアを諦めようと思った」と語った。

 そんな絶望の淵に立たされた矢先、転機が訪れる。2017年シーズンから、当時J2のFC岐阜監督に就いた大木武(現ロアッソ熊本監督)氏のアプローチだった。

「幸運にも大木武さんが声をかけてくれて、それが僕のスタートでした。そのことはずっと感謝しています」

 岐阜でプロデビューを飾った古橋は瞬く間に成長。翌年の神戸移籍後、ストライカーとしての価値を高め、現在の地位を築き上げた。現在、英プレミアリーグのクラブから関心が寄せられるなど去就動向も注目されているが「ここにいる選手はみんな、できる限り長くいたいと思っているし、僕もその1人。将来のことを考えすぎるのもよくない。日々、練習に集中しなければならない。このまま残って、自分の持てる力をすべて出し切れたらと思います」と述べ、セルティックへの忠誠を誓っていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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