インザーギがダービーの長友のクロスに教訓を得る 「もっと集中してプレーしないと」

募る後悔

 ACミランのフィリッポ・インザーギ監督は、23日のインテルとのミラノダービーで相手の同点弾を演出したDF長友佑都のクロスに大きな教訓を得た。29日に記者会見に出席した指揮官は、勝ち点1に終わったダービー戦をこう振り返った。
「われわれは向上しなければならない。こんなエピソードがある。日曜日(インテル戦)は長友のクロスがディフェンダーの下を通過して失点した。あれは残念だった。もっと集中してプレーしなければいけない。もう集中しているけど、さらなる注意が必要だ。簡単なことではないが……」
 ダービーでは前半23分、FWステファン・エルシャラウィのクロスをFWジェレミー・メネズが華麗にボレーで合わせて先制した。その後も優勢に試合を進めていたが、後半15分に長友のクロスから相手MFオビに同点弾を決められてしまった。
 今季監督に就任し、指揮官として迎えた初のダービー。そして、超満員の観衆が見守る中、5試合ぶりの勝利を懸けた決戦だった。それだけに、悔しさもひとしおだったのだろう。
 選手も、ベンチも集中の度合いを高めていたが、さらなる注意の必要性を教えてくれたのは長友のクロスだった。
 後半27分には今季初のベンチスタートとなったFW本田圭佑を投入して反撃を狙ったが、決勝点は奪えなかった。インザーギ監督は、この先の試合で勝ち点3を取りきる執念をみなぎらせていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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