久保建英が「レアル・マドリードに戻らない理由」をスペイン報道 カギ握る“90億円”契約解除条項

ソシエダの久保建英【写真:Getty Images】
ソシエダの久保建英【写真:Getty Images】

今季大活躍の久保の去就報道が過熱している

 スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英はイタリア1部ナポリからの関心が伝えられるなど今夏の去就が注目されているが、残留に向けての報道も過熱している。そんななか、スペイン紙「Estadio Deportivo」は「久保がレアル・マドリードに戻らない理由」を報じた。

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 レアル・マドリードから完全移籍でソシエダに加入した久保は今季ラ・リーガで33試合9得点4アシストをマーク。日本人のシーズン最多得点記録を更新するなど印象的な活躍を見せている。

 それによってナポリからの関心が伝えられるなど国外からも注目の的となっている久保だが、今夏にサン・セバスティアンを離れる選択肢はないようだ。来季もソシエダでプレーすることが多くのメディアで報じられている。

 久保は2019年にJ1のFC東京からレアルに移籍してからスペイン国内での期限付き移籍を繰り返したが、結局“白い巨人”でのチャンスには恵まれなかった。決意の完全移籍でたどり着いたソシエダで大きな飛躍を遂げた21歳だが、レアル・マドリードに戻らない理由を「Estadio Deportivo」が報じた。

「彼のレベルの高さと、(大惨事がない限り)次のチャンピオンズリーグに出場するチームにおける彼の重要性により、レアル・マドリードなどが注目するようになった。今季はカルロ・アンチェロッティさえも久保のレベルを公に称賛するようになったが、何も変わらない限り、タケ・クボは来季白の服を着てプレーすることはない」

 レアルは久保に対して保有権の50%と優先拒否権を持つ。そのなかで6000万ユーロ(約90億円)の契約解除条項もあるため、レアルに復帰させるならばその金額を支払わなければならない。かつてソシエダはスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクがニューカッスルに移籍した際に7000万ユーロ(約106億円)支払われている。これは「十分にレアーレ・アリーナ(ソシエダの本拠地)の金庫をカバーしている」といい、ソシエダは引き続き久保に契約解除条項を要求することで、「彼らは引きとめに成功している」ようだ。重要な選手ほど売却交渉しないのは、現時点で金銭に困っているわけではなく、資金的な余裕もあるからのようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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