浦和ベテラン興梠が殊勲弾、嗅覚が噛み合った一撃回想 「ファーで待っておこうかと…」
京都戦の後半7分、クロスに反応しヘディングで先制ゴール
浦和レッズは5月27日のJ1第15節で京都サンガF.C.に2-0の勝利を収めた。決勝ゴールのFW興梠慎三は試合後に「ファーサイドに相手がいなかったのでそこに待っておこうかと思った」と話し、抜群の得点への嗅覚を発揮した。
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両者ゴールなく迎えた後半7分、ゴール正面からやや右サイドでフリーキックを得ると、MFダヴィド・モーベルグが直接狙ったシュートは壁に当たって跳ね返ったが、右サイドに持ち出すとそのままファーサイドにクロス。ここにフリーになった興梠がヘディングで押し込んで先制になった。
殊勲のストライカーは「モーベルグからすごく良いボールが上がってきて決めるだけだった。相手に当たって入ったけど、枠に飛ばせば何かが起こるというのもある」と話したが、壁がニアサイドにできていたことから手薄になるファーサイドに素早くボールを入れたモーベルグと、「その前にフリーキックもあったけど、ファーサイドに相手がいなかったのでそこに待っておこうかと思ったら、そこにいいボールが来て良かった」と振り返った興梠の嗅覚が噛み合ったゴールだった。
後半アディショナルタイムには興梠との交代で入っていたFWホセ・カンテがゴールして2-0の勝利を収めた。しかし、興梠は「向こうもなかなか勝てないということで今日の試合に強い気持ちで臨んだと思う。思ったようなサッカーはできなかったけど、ゼロで押さえれば誰かが取ってくれるだろうと。それが自分だったので、チームに貢献できて良かった。僕たちは優勝するためにやっているので、そのためには1人1人の技術を上げなければいけないと改めて思った」と、ハイプレスを受けたなかでポゼッションが安定しなかったチームに改善すべき余地があると指摘した。
これで今季3得点目の興梠だが、前線でのキープ力やセットプレー獲得、さらに経験を生かしたチームへの精神的な影響力など、浦和にとって重要な存在になっている。31日には中3日でサンフレッチェ広島戦を迎えるが「ホームに戻って試合ができる。上位対決でもあるので必ず勝てるように頑張りたい」と、勝ち点3を重ねることを誓っていた。